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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

コラム

日本語教師のためのコーチング入門 第2回どんなときに使う? 傾聴ってなに?

第1回では、コーチングとティーチングについてお話ししましたが、今回は具体的に学習者と日本語教師を対象に、どのようなときにコーチングを行うと効果的なのかについて、そして、コーチングを行う際の最も基本となる傾聴についてお話しします。(伊藤奈津…

日本語教師プロファイル親松雅代さん―企業内のトレーナーとしてインクルーシブなコミュニケーションの実現を目指す

今回ご紹介するのは株式会社メルカリのLanguage Education Team(LET)で日本語トレーナー&やさしい日本語トレーナーとして働く親松雅代さんです。外国籍社員が多いメルカリでチームのパフォーマンスを上げるためには、日本語話者、英語話者双方が歩み寄る…

学習者の出身国について知ろう!-①インドネシア

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

日本語教師のためのコーチング入門 第1回 コーチングの基本と、ティーチングとの関係を知ろう

日本語教師のみなさんは「コーチング」と聞くと何を思い浮かべますか。「難しそう」とか「企業でやっているやつだから、関係ない」とか思っていませんか。実はコーチングは教育現場でも大いに力を発揮します。この連載では、学習者の目標達成や成長を促すコ…

日本語教師のための 今さら聞けない流行語2022「陰キャ・陽キャ」

日本語教師にわからない日本語なんて……ある! この記事では、NJ編集者(妙齢)が「よく見るけど実はよくわかっていない」「今さら誰かに聞けない」流行語にあらためて向かい合ってみたいと思います。流行語=言葉の乱れ……などと思わず、日本語の奥深さや面白…

日本語教師のためのよくわかる著作権 第3回 授業に役立てる!著作権

著作権の専門家として日々実務に携わり、日本語教師向けの著作権セミナーも積極的に行っている我妻潤子さんのコラムシリーズ。最終回である今回は「授業に役立てる!著作権」と題して、教材作成時や授業を行うときのための、より実践的な著作権の考え方につ…

ちょっとした工夫が効く!初級日本語テキストの使い方③ -応用練習で、教室を外の世界に少しだけ近づける

書店の日本語教育コーナーに行けばたくさん並んでいる初級日本語総合テキスト。このシリーズでは日本で働き、生活する人のための初級日本語テキスト『アクセス日本語』(アルク)を例に、毎日の授業で活かせる小さな工夫をまとめています。最終回の今回は「…

多文化共生のまちづくりに関わる人を増やしていくために

地方自治体を中心にした地域日本語教育の体制整備が進められる中、担当する自治体職員の取り組みが事業全体に大きな影響を与えるようになりました。そこで、2020年度より日本語教室の運営に携わり、現在、様々な機会にその取り組みの紹介を依頼される福岡県…

日本語教師のためのよくわかる著作権 第2回 気を付けよう、著作権

授業のための教材を作っていると「著作権に触れていないのかな?」「どこまで使ってもいいのかな?」と悩むことがありますよね。「著作権オタク」を自認する我妻潤子さんのコラムシリーズ第2回は、著作権について誤解しがちなポイントについてご紹介いただき…

地域日本語教育のこれからを読む

2022年6月7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022」(以下、「骨太の方針2022」)が閣議決定されました。その第3章では、「外国人材の受入れ・共生」という項目が立てられ、外国人との共生社会の実現に向けた取り組みとして、地域における日本語教育の体制…

日本語教師のためのよくわかる著作権 第1回 著作権ってなぁに?

「著作権」と聞くと、気になるワードではあるけれど「なんだか難しくてよくわからない」と、ちょっとかまえてしまっている日本語教師の皆さんも多いのでは?日々、著作権関連の実務に携わり、日本語教師向けの著作権セミナーも積極的に行っている我妻潤子さ…

日本語教師のための 今さら聞けない流行語2022 -バブみとオッパみ-

「先生、質問があります」日本語教師にとってはドキッとする言葉ですよね。ネット、学校、バイト先……学習者はいろいろなところでいろいろな日本語を拾ってきますが、質問されても「なにそれ?」な言葉もたくさんあります。この記事では、「よく見るけど使い…

もしもJLPT対策で文法を教えることになったら②

日本語能力試験対策授業の経験が浅い方に向けてのコラム第2弾です。前回は、まず日本語能力試験(JLPT)というものが、どんな特徴を持っているのか、求められているのは何かについて説明しました。JLPTの目的は「課題遂行のための言語コミュニケーション能力…

日本語教師プロファイル下郡麻子さん―学習者と対峙するのではなく寄り添う存在でいたい

今回の「日本語教師プロファイル」にご登場いただくのは、歌う日本語教師として知られるヴィヴィアン先生こと、下郡麻子さんです。日本語を教える際に大事にしている姿勢や、歌を通して日本語を伝える授業、これからやって行きたいこと、そしてずっと続けて…

『入門・やさしい日本語』-専門性を生かすのは教室の中だけではない。日本語教師が活躍できる多文化共生社会へ

駅、役所、図書館、病院など住民のための施設では、多言語によるサービスや、漢字にフリガナをつけたり、難しい言葉を分かりやすく言い換えたりする「やさしい日本語」での対応が増えてきました。『入門・やさしい日本語』(アスク出版)の著者であり、早く…

日本語教師プロファイル西隈俊哉さん―日本語教育は楽しい!と思ってほしい

今回の日本語教師プロファイルでは愛知県在住の「くまーる先生」こと西隈俊哉さんにお話を伺いました。西隈さんは大学時代から一貫して日本語教育の道を進み、現在は日本語を教えるだけでなく教師養成、著作、講演、そして一般社団法人「日本語フロンティア…

もしもJLPT対策で文法を教えることになったら①

日本語学習者の日本語能力を認定する試験として一番よく知られているのが日本語能力試験(略称JLPT)です。学習者が自分の日本語能力を確認するだけでなく、例えば受験資格N2以上等、大学、専門学校の受験や、企業への就職の際の条件としても利用されます。…

日本語教師のための 今さら聞けない流行語2022

「先生、質問があります」……日本語教師にとってはドキッとする言葉ですよね。ネット、学校、バイト先……学習者はいろいろなところでいろいろな日本語を拾ってきますが、質問されても「なにそれ?」な言葉もたくさんあります。この記事では、「よく見るけど使…

地域日本語教室づくりの肝となる、チームビルディングとは

2022年5月30日に福岡県・日本語教育環境整備事業の一環で、福岡県古賀市の日本語教室を対象に「つながる!チームビルディング研修-みんなが楽しく活動するために必要なこと-」(以下、チームビルディング研修)を行いました。地域日本語教育というと、主に…

“インシャ・アッラー” 少し知れば少しわかる、イスラム文化圏の日本語学習者

イスラム教と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?日本に住むムスリムの数も増え、文化や習慣も以前より知られるようになってきたとはいえ、一般の日本人にはまだまだなじみの薄いもの。今回はイスラム教の基本的なルールや習慣について、日本語教師も知…

日本語教師プロファイル堂野絢子さんーウクライナからの避難者と日本の支援者をつなぐ活動を

今回の「日本語教師プロファイル」ではポーランドの首都ワルシャワで日本語を教えている堂野絢子さんをご紹介します。堂野さんは現在、日本語教師の仕事をしながら、ポーランドに避難してきたウクライナの方々に必要な物資を届けるボランティア活動をしてい…

「日本語教育の参照枠」の活用のための手引

2022年3月8日に行われた第80回文化審議会国語分科会において、「日本語教育の参照枠」の活用のための手引(以下、手引)が取りまとめられました。2021年10月に公開された「日本語教育の参照枠」の、具体的な教育現場での活用方法のヒントが豊富に盛り込まれ…

「ひきだすにほんご Activate Your Japanese!」絶賛放映中

2022年2月末からNHKワールドJAPAN((テレビ、ラジオ、インターネットを通じて、世界に向けて多言語で情報を発信するNHKの公共サービス。もちろん日本国内からでも気軽に視聴できる。))を通じて全世界に放送されている「ひきだすにほんご Activate Your Japan…

日本語教師プロファイル五十嵐雪子さんー日本語支援が必要な中学生に日本語を教える

公立学校で日本語支援を必要とする児童・生徒の数は5万人を超えると言われていますが、その取り組みは自治体によって違いがあります。今回ご紹介する五十嵐雪子さんは東京都墨田区の「すみだ国際学習センター」*1において中学生に日本語指導をされています。…

日本語教師になりたい! 最初の一歩を踏み出そう

外国人に日本語を教える仕事って、おもしろそうだし、やりがいもありそう。そう思ったことはありませんか。日本語教師の資格ってどうやって取るの?お金や時間はどれぐらいかかる?資格を取ったら、どこで教えることができるの?これから日本語教師への道を…

日本語教師の文法についての知識を、地域日本語教育コーディネーターとしてどう生かすか

前回のコラムでは日本語教育コーディネータ―について、文化庁の「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)改定版」を基に整理した上で、日本語教師がその強みを生かしながら地域日本語教育コーディネータ―として活動するためには、日本語教室の…

日本語教師が地域日本語教育コーディネーターとして活動するためには?

地域日本語教育コーディネーターという仕事をご存知ですか。たとえば最近では、福岡市、兵庫県、愛知県において、地域日本語教育コーディネータ―の募集が行われました。これまで日本語学校などで働いていた日本語教師にも、地域の日本語教育に携わる機会が生…

4コマ漫画で再発見!日本の文化・習慣・精神

20年前、30年前に比べて、日本で生活する外国人を見かけることが当たり前になってきました。日本語も流ちょうで日本にすっかりなじんでいるように見える人でも、実はなかなか理解できない日本人の文化や習慣があります。「なんで日本人ってこんなことするの…

2022年2月 日本語教師のためのイベント情報

2月は魅力的なイベントが目白押しです。オミクロン株の不安もありますが、こんな時だからこそ学びを重ね、来るべき時に備えて一歩一歩着実に前に進んでいきましょう。1月末から2月および2月以降に予定されている日本語教育関連のイベントをご案内します。

2022年1-2月 日本語教師のためのイベント情報

もうすぐ新しい年、2022年がやってきます。皆さんは2022年をどんな年にしたいですか? コロナをはじめまだまだ不安も残りますが、こんな時だからこそ着実に一歩一歩着実に前に進んでいきましょう。1月~2月に予定されている日本語教育関連のイベントをご案…

「密」「黙食」「鼻マスク」ーコロナ禍の日本語ー

2020年、2021年の2年間は世界も日本も、コロナ禍に苦しんだ2年間でした。コロナは我々の社会生活を一変させました。仕事はリモートワークに、授業はオンラインに、大規模イベントは中止になりました。そうした変化の中で、さまざまな新しい言葉が生まれ、…

2021年12月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

早いもので2021年もあと約1カ月。慌ただしい1年でしたが、2022年は落ち着いた明るい年にしたいものです。ここでは12月に予定されている、オンラインで行われる日本語教育関連のオンラインイベントをご紹介します。2021年の締めくくりに、興味のあるイベン…

コミュニケーションにつながる文法指導1~学習者の誤用から

日本語を教えていると、毎日のように学習者の誤用を目にします。コミュニケーションに支障のないローカルエラーもありますが、中には中・上級の学習者でも相手の誤解を招くようなグローバルエラーを使っていることがあります。そのような誤用に日本語教師は…

日本語教師プロファイル松浦みゆきさん―日本語学校を地方の日本語教育のプラットフォームに

今回の日本語教師プロファイルは、茨城県日立市にある日立さくら日本語学校校長であり教務コーディネーターでもある松浦みゆきさんです。松浦さんには2020年と2021年の年末年始座談会でもコロナ禍での日本語学校の現状についてお話しいただきました。松浦さ…

コロナ禍の日本語コミュニケーション

都道府県では緊急事態宣言が解除され、冬に向けて引き続き緊張感を持ちながらも、少しずつ社会経済活動が戻り始めています。先頃、文化庁から毎年恒例の令和2年度の「国語に関する世論調査」の結果の概要が発表されましたが、その中にコロナによる生活の変…

2021年11月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

コロナもようやく落ち着き、日本語教育関連のセミナー・イベントに積極的に参加できる状況になりました。ここでは11月に予定されている、オンラインで行われる日本語教育関連のオンラインイベントをご紹介します。興味のあるものがあれば、ぜひ積極的&気軽…

「日本語学習支援者」に視点をあて、その可能性を考える

2021年10月15日に行われた「地域日本語教育シンポジウム 日本語学習支援者の可能性を考える」(主催NPO多文化共生プロジェクト、協力アルク・凡人社)には、400名を超えるお申込みがあり、大きな反響を呼びました。このシンポジウムでは、地域の日本語教室を…

外国にルーツを持つ子どもたちに教育の機会を!~多文化共生センター東京

文部科学省の調査によると日本語指導が必要な児童生徒は2018年度で5万人を超えています。その中でも学齢期(15歳まで)を超えて来日したため、義務教育である中学校に入学できず学びの環境からこぼれ落ちてしまっている外国人の子どもたちがいます。そんな子…

2021年9-10月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

学びの秋。オンラインで9月から10月にかけて行われる日本語教育関連のイベントをご紹介します。連続モノの本格的な講座から、教室活動につながる実践的なもの、最新のトレンドを追ったものなど、今回もさまざまな魅力的なイベントが盛りだくさんです。興味の…

2021年8-9月 日本語教師のためのイベント情報

オンラインで8月下旬から9月にかけて行われる日本語教育関連のイベントをご紹介します。このような機会を通して最新の教材や教え方についての情報を入手し、日本語教師としての実力を養成していただければと思います。興味のあるものがあれば、ぜひ積極的…

日本語教育関係者も使えそうな支援金情報

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う断続的な外国人の入国制限により、多くの日本語教育機関にとって厳しい状況が続いています。また、その影響は、日本語教師の担当授業数の減少などにもつながっています。いずれコロナは収束して入国制限が解除される日が…

日本語教室の立ち上げはコンセプトづくりから―福岡県古賀市の多文化共生への取り組み

2021年3月5日、「福岡から自治体の取り組みと共に考えるシンポジウム ゼロから考える!地域の日本語教室」(文化庁委託事業,主催NPO多文化共生プロジェクト)が開催されました。オンラインで約150名が参加したシンポジウムの中で、福岡県古賀市の取り組みは…

中国からの留学生教育と松本亀次郎 ー“相知り相信ずる”親善の思想 ー

令和元年度に日本への留学生数は30万人を突破しました*1。そのうち最も多いのが中国からの留学生12万人で、日本の留学生総数の4割を占めます。人文科学、社会科学、理学、工学、農学、保健、家政、教育、芸術など幅広い分野で日々学んでいます。一方、2020…

2021年7-8月 日本語教師のためのイベント情報

いよいよ夏の到来です。この夏も全国各地で日本語教育関連のイベントが開催されます。最近はオンラインだけではなく、少しずつオフライン(対面・集合形式)のイベントも増えてきました。オンライン・オフラインそれぞれのイベントの良さがあります。興味の…

オンライン授業の再開を模索するも、まだ実現には至らず──ミャンマーの日本語教室から

クーデターから5カ月、今も緊迫した状況が続くミャンマー。現地の語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンターでは、一部の学生からオンライン授業の再開を求める声が寄せられ、再開を模索する動きも出始めています。一方で、クーデターで生…

2021年7月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

梅雨の季節が到来しました。そして梅雨が明ければ暑い夏です。こんな時、外に出かけなくても自宅で受講できるオンラインイベントのありがたみを感じます。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費が…

変化する日本語

文化庁が毎年行っている調査に「国語に関する世論調査(以下、調査)」があります。これは、日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、また、国民の国語に関する興味・関心を喚起するものとして毎年実施しているものです。今回はこの中から、言…

海外日本語教師生活ラスト、ドイツに残した小さな思いを拾い上げて未来へ

インドネシアで3年、中国で3年、トルコで4年半日本語教師として働いていた私は、仕事をやめ、語学学校の学生としてドイツに渡りました。ドイツでは日本語を教えるつもりはなかったのに、突然舞い込んできた大学講師の話。2年間の充実したドイツ日本語教師生…

宣教師ヴァリニャーノによる日本語・日本文化学習と教育 -歩み寄りと相互理解を目指した巡察師の精神-

第266代ローマ教皇に現在のフランシスコ教皇が決定した際、史上初のイエズス会出身者であることが注目されました。イエズス会はカトリック教会の修道会で、日本でも著名なフランシスコ・ザビエルらによって創設されました。今から約500年前に日本にはじめて…

勘違いしやすい日本語

日頃から日本語を教えていて、日本語については人一倍敏感な日本語教師の皆さんでも、意外と勘違いしている日本語というものはあるものです。ここでは世間一般に勘違いしやすいとされている日本語をチェックしてみましょう。