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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

日本語教師になりたい人がまず読むべき本は? 編集部が選んだ5冊

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日本語教師になりたいと思ったら最初に読むことをお勧めする5冊の本を紹介します。(NJ編集部)

インターネットで「日本語教師」と検索するといろいろな情報が出てきます。日本語教師養成講座の広告、教師の体験談、業界情報、日本語の教え方……。ちょっと情報が多すぎて、逆に悩んでしまうかもしれませんね。そんなアナタのために、ここでは編集部が厳選した、日本語教師になりたいと思ったら最初に読むことをお勧めする5冊の本を紹介します。

日本語で外国人と話す技術

  • 著者:高嶋幸太
  • 出版社:くろしお出版
  • 本体価格:1,400円
日本語で外国人と話す技術

日本語で外国人と話す技術

 

日本語教育について全く何も知らない人向けに易しく書かれた本です。

タイトルにもあるように、教室で日本語を教えるというよりは、海外から観光で来日した人や地域社会で生活する外国人とどうすればうまくコミュニケーションできるか、その時にどんなことに注意すればいいかといったことが、日本語の文型や話す場面ごとにモデル会話とその改善例の形で示され、解説を読んでいく中でポイントや注意点が分かるようになっています。

各項目が基本4ページ単位で構成されており、短い時間でも手軽に読むことができます。外国人と日本語でコミュニケーションするということはどういうことなのか、これまであまりそのような経験をしたことがない人にとって有益な本です。

もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら

  • 著者:荒川洋平
  • 出版社:スリーエーネットワーク
  • 本体価格:1,200円
もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら (クロスカルチャーライブラリー)

もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら (クロスカルチャーライブラリー)

 

初心者向けの本でありながら、日本語教育についての基本的事項がかなり網羅的に書かれている本です。

「とにかく読みとおせば、初歩の日本語が教えられるようになることをめざしています」と著者が前書きに書いているように、教授法、音声、語彙、文字表記、教科書や教材、コース・デザイン、教室活動といった、日本語を教える上で最低限身につけておかなければならないことに一通り触れられています。

さらには日本語教師としてのステップ・アップ法や国内外の日本語教育事情にまで言及されており、日本語教育を取り巻く全体状況も見えてくる1冊です。

日本語の授業の進め方 生中継

  • 著者:金子史朗
  • 出版社:アルク
  • 本体価格:2,300円 
日本語授業の進め方 生中継 (日本語教師ハンドブック)

日本語授業の進め方 生中継 (日本語教師ハンドブック)

 

日本語の授業というものがどのように進んでいくのか、実際に自分の目で見たことがある方は少ないと思います。本書は、ベテラン教師の日本語の生の授業を、授業の流れが分かる多くの写真と動画で見られるところが最大のウリです。

本書の中には、初級で必ず扱う23の文法項目が入った授業が収められています。文字で読むだけではよく分からなかった、教師の動作やスピード感、絵教材やフラッシュカードの見せ方、板書やプリント類のまとめ方、ペアワークなどの教室活動の様子などが、「百聞は一見に如かず」で大変よく分かります。

ことばで社会をつなぐ仕事 日本語教育者のキャリア・ガイド

  • 著者:義永美央子ほか
  • 出版社:凡人社
  • 本体価格:1,400円
ことばで社会をつなぐ仕事 ―日本語教育者のキャリア・ガイド―

ことばで社会をつなぐ仕事 ―日本語教育者のキャリア・ガイド―

  • 作者: 義永美央子,嶋津百代,櫻井千穂
  • 出版社/メーカー: 凡人社
  • 発売日: 2019/04/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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日本語教育は非常に広がりを持った世界で、日本語教育で学んだことはさまざまなことに生かせます。

本書は「キャリア」「仕事」といった切り口から、日本語教師や周辺領域で活躍するための現場やそこに至るルートが、実際にその世界で活躍している多くの先達の声によって語られているユニークな本です。

日本語教師と聞いてまず思い浮かべるのは、留学生に対する日本語学校での日本語の授業かもしれません。もちろんそこは非常に大きい分野ですが、それ以外にも社会のさまざまなところで日本語教育は生かされています。本書を読みながら自分のキャリア・プランをあれこれ考えていると、夢はどんどん広がっていきます。

2019年 日本語教育能力検定試験 合格するための本

  • 著者:アルク出版編集部
  • 出版社:アルク
  • 本体価格:2,800円

 日本語教師になるために、まずは日本語教育能力検定試験の合格を目指す人も多いと思います。本書はアルクが毎年発行している、日本語教育能力検定試験に関する最新傾向を反映させた対策問題集です。

日本語教育能力検定試験の受験を考えている人は、まず本書を一読し、どういう問題が出題されるのか、どのぐらい難しいのかを「知る」「感じる」ことをお勧めします。それが、試験対策のモチベーションにもつながります。

本書の最大の特徴は問題について詳細な解説が付いているところです。日本語教育能力検定試験については、過去問とその解答が公開されていますが、なぜその解答になるのかという解説は公開されていません。本書で本試験と同傾向・レベルの類似問題を解き、解説を読むことで、理解が大きく深まります。

まずは1冊、手に取ってみよう

いかがでしたでしょうか。面白そうだと思ったら、まずは1冊、手に取ってみてください。編集部がお勧めする、日本語教師になりたいと思ったらまず読みたい5冊でした。