国内外の日本語教育機関で幅広く使われている日本語教科書『できる日本語』のアプリが、株式会社バンタンより発売されました。コロナ禍にあり自宅での学習を余儀なくされている学習者も、アプリ版ならいつでもどこでも『できる日本語』アプリを使って学習が継続できます。今回リリースされたのは「初級」「初中級」ですが、「中級」も2021年4月リリース予定です。(編集部)
『できる日本語』とは
『できる日本語』は、国内外の日本語教育機関で広く使われている日本語教科書です。それまでの「文型ありき」の日本語教科書から脱皮して、プロフィシェンシー(熟達度=できる)重視の新しい教科書を開発しようと、嶋田和子先生(アクラス日本語教育研究所代表理事)が中心となった著者グループ「できる日本語教材開発プロジェクト」が執筆し、株式会社アルクと株式会社凡人社が共同で開発し、2011年に生まれました。
プロフィシェンシーの考え方を柱としたACTFL(全米外国語教育協会)のOPI(Oral Proficiency Interview)やCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)など、今後の日本語教育の重要な枠組みとなっていくコンセプトをいち早く取り入れ、以下のようなさまざまな先駆的な特徴を日本語教材に盛り込みました。
1) 行動目標(Can-do-statements)が明確である。
2) 場面・状況を重視し、さらに言語的知識も大切にしている。
3) 学習者にとって必然性のあるタスクである。
4) タスク先行(まずチャレンジ!)で進める。
5) 文脈化を大切にしている。
6) 「固まりで話すこと」を重視している。
7) スパイラル展開を重視している。
8) 「他者への配慮」のある談話となっている。
お陰様で発売以来ご好評をいただき、日本語学校、大学、地域の日本語教室などで、これまで多くの教育実践が積み重ねられてきました。詳しくは、できる日本語ひろばをご参照ください。
『できる日本語』アプリの特徴
この度リリースされた『できる日本語』アプリは、株式会社アルクと株式会社バンタンの共同開発により、『できる日本語』の内容をそのままパソコンなどで自主学習できるようにしたものです。株式会社バンタンは、「ニコニコ動画」「超会議」「N予備校」などユニークな専門分野に特化したサービスで有名な株式会社ドワンゴの関連会社になります。今回のアプリも「N予備校」のコンテンツの中に位置づけられています。『できる日本語』アプリでは、語学学習のために必要な機能を十分に搭載し、更に日本語学習特有の振り仮名対応などの機能も充実しています。主な特徴は以下の通りです。
・ライセンス発行後、約10日で使用可能
・オンライン授業への対応も簡単
・振り仮名のON/OFF機能有り
・音声もセットで収録
コロナ禍にあり、思ったように通学できない日本語学習者がたくさんいる中で、アプリ版ならいつでもどこでも『できる日本語』アプリを使って学習が継続できるため、『できる日本語』を教科書として採用している教育機関にとっては非常に便利なものになると思われます。
体験版のお申し込み・問い合わせはこちら
https://www.vantan-vpl.com/dekirunihongoapp/
※本アプリは「法人契約によるライセンス販売」になります。