4/30まで10%OFF「 NAFL 日本語教員試験対策セット」 4/30まで10%OFF「 NAFL 日本語教員試験対策セット」

検索関連結果

全ての検索結果 (0)
【速報】2021年3月から国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)を日本国内でも実施

日本語基礎テスト(JFT-Basic)は、2019年4月に新設された「特定技能」の在留資格を取得するための必須要件となっている日本語の試験です。これまでは海外のみで実施されてきましたが、2021年3月から日本国内でも実施されることが発表されました。「特定技能」ビザで日本での就労を目指す外国人にとっては、受験の機会が増えることになります。また日本語教師にとっては、今後この試験の対策を学習者から求められることがあるかもしれません。(編集部)

日本語基礎テスト(JFT-Basic)とは

日本語基礎テスト(以下、JFT-Basic)は、「JF日本語教育スタンダード」が採用しているCEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)のA2レベルの日本語力があるかどうか判定するテストです。A2レベルとは具体的なレベルの目安として、以下のようなことができることとされています。

・ごく基本的な個人的情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。

・簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。

・自分の背景や身の回りの状況から、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。

試験はペーパーテストではなくCBT*1方式で行われます。受験者は会場ではコンピューターの画面に表示される問題を読み、ヘッドフォンで音声を聞き、画面上で回答します

セクションは「文字と語彙」「会話と表現」「聴解」「読解」の4つに分かれます。試験時間は60分です。以下にサンプル問題が掲載されていますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ一度ご覧ください。

https://www.jpf.go.jp/jft-basic/about/index.html#se07

国内実施により広がる受験機会

JFT-Basicは、これまで海外7カ国(モンゴル、インドネシア、カンボジア、タイ、フィリピン、ミャンマー、ネパール)で実施されてきましたが、日本国内では実施されてきませんでした。これは、来日している外国人の中には、既にA2レベルの日本語力(日本語能力試験のN4程度)を持っている人が少なくないと思われてきたからではないでしょうか。

ここに来て日本国内でも実施されることになった理由は明らかではありませんが、さまざまな事情で早く日本での就労を目指す外国人にとっては、試験を受けるチャンスが増えることになります。またコロナ禍等の影響で失業した外国人にとっては、特定技能の在留資格に切り替えて再就職するための道にもつながるでしょう。さらには、自国でJFT-Basicが行われていない国・地域の人たちにとっては、短期滞在のビザで来日して日本で受験するということも可能になります。例えばミャンマーのように自国でJFT-Basicが実施されていたとしても、以下の記事にあるように、受験申し込み開始時間に希望者が殺到して申し込みすらできない人もたくさんいるという現実があり、そのような人たちにとっては(実際に来日して受験することが現実的かどうかは置いておいても)選択肢が広がることになるでしょう。

特定技能試験の再開が決まるも、受験申し込みに苦戦──ミャンマーの日本語教室から

https://shop.alc.co.jp/blogs/コラム/20210114-myanmar-10

一方、日本語教師や日本語ボランティアにとっては、今後、学習者からこの試験の対策を求められる場面が出てくるかもしれません。そのためにも、どういう試験形式なのか、どういったレベルの問題が出題されるのかは、一通り確認しておいたほうがいいでしょう。

JFT-Basic国内実施概要

主催:国際交流基金(JF)

開催日時:初回は2021年3月1日(月)~19日(金)。2021年度より年度あたり6回を予定

会場:47都道府県120都市程度での会場で実施

受験料:7,000円(消費税相当額を含む)

受験資格:日本在留資格を持つ、母語を日本語としない外国人(その他、国籍別の要件あり)

受験申込方法:受験申込方法:プロメトリック社(テスト実施委託業者)の予約ウェブサイトからのオンライン申込み(http://ac.prometric-jp.com/testlist/jfe/index.html)。受験予約開始は2月1日(月)を予定。

日本全国で受験できること、年6回実施予定であること、試験結果がすぐに分かることなど、日本語能力試験などと比べても利用しやすい試験であることが分かります。

JFT-Basicの最新情報は以下を参考にしてください。今後、情報も随時更新されていくと思います。

https://www.jpf.go.jp/jft-basic/index.html

*1:Computer Based Testingの略。コンピューターを使った試験方式のこと。

関連記事


11月の日本語教員試験対策に!『NAFL 日本語教員試験対策セット』

11月の日本語教員試験対策に!『NAFL 日本語教員試験対策セット』
日本語教師の国家資格「登録日本語教員」の取得に必要となる「日本語教員試験」は、2024年11月17日(日)に第1回目が行われます。 アルクでは累計8万人が受講したアルクの「NAFL日本語教師養成プログラム」のテキスト試験対策書籍を組み合わせた『NAFL 日本語教員試験対策セット』を販売中です。

登録日本語教員や日本語教員試験に関するご質問にお答えします。 第1回:経過措置について1

登録日本語教員や日本語教員試験に関するご質問にお答えします。 第1回:経過措置について1
先日、編集部から「登録日本語教員や日本語教員試験に関する質問」を募集したところ、皆様から非常にたくさんのご質問が寄せられました。ここで皆様から寄せられたご質問について、これまで公表されている各種資料を基に、個人的な見解を可能な範囲でお答えしたいと思います。文化庁等には確認をしておりませんのでご注意ください。実際にはケースバイケースの可能性もあると思われますので、あくまで参考意見の一つとして聞いていただければと存じます。

【速報】日本語教員試験は令和6年11月17日(日)実施決定!

【速報】日本語教員試験は令和6年11月17日(日)実施決定!

令和6年度日本語教員試験の実施日が発表になりました。また、昨年12月に行われた試行試験の問題の一部も公開されました。いよいよ、日本語教員試験の実施に向けて、さまざまなことが本格的に動き始めました。...


日本語能力試験N4応募者急増の背景とは

日本語能力試験N4応募者急増の背景とは

毎年7月と12月に日本国内を含む世界各地で実施されている日本語能力試験。2023年6月の応募者数が発表されましたが、その受験者総数はコロナ禍前の数字まで回復していました。その一方、応募者の内訳はコロナ禍前と大きく異なっていました。公表されているデータから日本語能力試験の応募者の動向を考えます。...


日本語教員試験の試行試験の受験者に聞く

日本語教員試験の試行試験の受験者に聞く

2023年12月10日(日)に日本語教員試験の試行試験が全国5カ所で行われました。今回の試行試験の結果を踏まえて、2024年秋には日本語教員試験の本試験が実施される予定です。ここでは、試行試験の受験者の声と合わせて、日本語教員試験についてまとめておきます。...