学びの秋。オンラインで9月から10月にかけて行われる日本語教育関連のイベントをご紹介します。連続モノの本格的な講座から、教室活動につながる実践的なもの、最新のトレンドを追ったものなど、今回もさまざまな魅力的なイベントが盛りだくさんです。興味のあるものがあれば、ぜひ積極的に参加してみてください。紹介しているイベントは全てZOOMを用いたオンライン開催になります。
ABK日本語教育勉強会 『TRY! 日本語能力試験 文法から伸ばす日本語』の特長を活かす授業『TRY! N2』を例に
ABKで作った『TRY!』(アスク出版)シリーズの特長を活かす授業を、共著者の1人として、具体的な授業のデモンストレーションとあわせて紹介します。 対面授業、オンライン授業に関係なく活かしていただける内容です。(特に前半は、以前の『TRY!』の回と重なる内容になります。ご了承ください)
情報交流会では、いくつかのテーマのグループを作りますので、関心のあるグループに移動しながら情報交流をしてください。自由参加です。
主催:ABK学館日本語学校
日時:2021年9月11日(土)9:30~11:30(情報交流会:~12:30 自由参加)
講師:亀山稔史(ABK学館日本語学校)
参加費:2,000 円
詳細・申込方法:ABK学館日本語学校
ABK日本語教育勉強会 経験の浅い教師のための授業準備のヒント(初級、中級)
「授業以上に、授業準備が大変」「あんなに準備をしたのに、授業がうまく行った感じがしない」いくつかのコツをつかむことで、そんな状況が改善できるかもしれません。教え始めて苦労をしている方、授業をまだ持っていないけれど不安な方などのヒントになると思います。初級と中級のいくつかの内容を扱います。
主催:ABK学館日本語学校
日時:2021年9月18日(土)9:30~11:30(情報交流会:~12:30 自由参加)
講師:亀山稔史(ABK学館日本語学校)
参加費:2,000 円
詳細・申込方法:ABK学館日本語学校
ABK日本語教育勉強会 生きた言葉を話す授業 日本語教師のための「声」の勉強会
「声」に注目して、授業を考えてみましょう。8月8日のABK日本語教育勉強会「地域社会に必要とされる留学生を輩出しよう!」が大好評だった片岡先生は、日本語教師であると同時に、紙芝居st(かみしばいすと)でもあり、「声」のプロです。
どのような声で授業をすると、どのようなことが生まれてくるのか。お話を聞き、体験をしてみましょう。明日の授業から何かが変わるかもしれません。
主催:ABK学館日本語学校
日時:2021年9月23日(木・祝)9:30~11:30(情報交流会:~12:30 自由参加)
講師:片岡由里子(日本語教師、紙芝居でラーニング講師 Kamishibaist、Storyteller)
参加費:2,000 円
詳細・申込方法:ABK学館日本語学校
つな談会~おススメの本を紹介しあおう *ゆる~くつながって雑談しようの会
自分で教材を決めることになったけど、どんな教材がいいのかな?授業準備するのにどんなものを参考にして準備すればいいのかな?養成講座で、教材研究をしたけど、いざ仕事を始めたら、時間がなくて全然できなーい!
今回のつな談会では、教材から参考書、理論を学ぶ本まで、広く日本語に関連した書籍の中から、皆さんのおすすめの1冊というのを紹介しあって情報共有をしたいと思っています。日本語関係の本ってなかなか町の本屋さんでも扱っていないし、コロナ禍で専門書店にもなかなかいけないし……
ということで、みなさんのこれいい!これ使いやすい!わかりやすい!を紹介しあいながら、ゆる~くつながっていければと思っております!
当日は、おススメの本の情報(書籍名、著者、出版社など)、どんな本か(本の構成など)、なぜおススメか、どんな人におススメか、テキストの場合は授業実践など、ゆるーい感じでご紹介いただければと思います!
主催:五者をめざす日本語教師の会
日時:2021年9月25日(金)20:00~22:00
受講料:無料
申込締切:2021年9月24日(金)
詳細・申込方法:五者をめざす日本語教師の会
ABK日本語教育勉強会 『考える漢字・語彙 超級編』の考え方
『考える漢字・語彙 超級編』(ココ出版)の著者である藤田佐和子先生をお招きして、この教科書に込められている知恵とお気持ちを、参加者にシェアしていただきます。なお、2021年4月10日の会と同内容となりますので、前回の参加者には参加をお勧めしません。
主催:ABK学館日本語学校
日時:2021年9月25日(土)9:30~11:30(情報交流会:~12:30 自由参加)
講師:藤田佐和子(金沢大学国際機構非常勤講師)
参加費:2,000 円
(2021年4月10日の回に参加した方は、内容が重複します。もう一度ご参加なさる場合は、参加費は1,000円になります)
詳細・申込方法:ABK学館日本語学校
リンゲージDXセミナーシリーズ第5回「SNSを使った集客とコンテンツの活用術」―「好き」を仕事に結びつけるために--
フリーランス日本語教師として独自の地位を築いているAkoさん。仕事に必要だと感じ、英語、プログラミング、コンテンツマーケティングと、さまざまな分野のスキル習得に次々と挑戦していった圧巻の行動力をお持ちです。
当日はこれまでの経験を生かし、参加者みなさんの立場に立って、個人活動としての集客のみならず、学校など組織としての集客についてもヒントをお話くださるとのこと。新時代の教師像を考える方にとって見逃せないセミナーです。
主催:全研本社株式会社 リンゲージ事業本部 日本語教育事業部
日時:2021年10月2日(土)13:30~15:30
講師:Ako https://nj.alc-nihongo.jp/entry/20210321-nihongo-kyoushi7
参加費:2,000円(ライブ視聴・録画視聴どちらも可)
申込締切:2021年9月24日(金)
詳細・申込方法:全研本社株式会社 リンゲージ事業本部 日本語教育事業部
日本語教師のためのじっくり学ぶ講座―日本語教師としておさえておきたい漢字の知識
漢字の知識は、日本の学校教育では国語科で学びます。しかし、その多くは「漢字テスト」の対策であり、文化的な側面や日本語を表記する方法の一つであるという認識が疎かになっているように思います。また漢字文化圏の学生にとっても母語での漢字の位置づけは、日本語のそれと同じものではありません。この講座では、漢字表記を通した日本語の特徴、そして漢字文化圏の日本語学習者を理解することを目的にしたいと考えています。
主催:大阪YMCA日本語教育センター
日時と内容:
第1回 2021年10月20日(水)19:00~20:30
文字としての漢字
漢字とかな・アルファベットとの違いを理解し、送り仮名・振り仮名の存在などから、漢字とかなの両方を用いる日本語表記の特殊性を考えます。後半では、漢字の構造(なりたちと構成方法)を理解します。
第2回 2021年10月27日(水)19:00~20:30
字形
漢字の構造に慣れるために理解したい、部首と偏旁冠脚とのちがい。また、文化庁の「常用漢字表(付)字体についての解説」「常用漢字表の字体・字形に関する指針」や漢字文化圏諸国の「漢字表」を手引きに、「標準字体」とは、どういうものなのかを考えます。
第3回 2021年11月10日(水)19:00~20:30
意味と読み
音読み(一字多音の理由)、訓読み(同訓異字のある理由と「使い分け」)、熟語の構成から考える日本語と漢語との文法構造の違いについて考えます。
第4回 2021年11月17日(水)19:00~20:30
漢字文化圏
中国・台湾・韓国朝鮮およびベトナムでの漢字文化や社会における漢字の位置づけを理解し、漢字文化圏の日本語学習者への理解につなげます。
講師:久保裕之(立命館大学 白川静記念 東洋文字文化研究所)
参加費:9,000 円
※全回の受講をお勧めしますが、ご希望の回のみのお申し込みは1回2,500円(税込)となります。
申込締切:2021年10月14日(木)
詳細・申込方法:大阪YMCA日本語教育センター
地域日本語教育シンポジウム 日本語学習支援者の可能性を考える
「どんな日本語教室をつくったらいいのか?」政策においても、現場においても、この問いかけの重みが増している今。私たちは、日本語教室を単に日本語を教える場所と考えず、人と人が国籍の隔てなく人間らしく関われる地域のサードプレイス(職場でも学校でもない第3の場)として考えます。そして、地域のサードプレイスである日本語教室を支えるのは、市民活動として参加する日本人住民です。本シンポジウムでは、日本語教室で活動を行う日本語学習支援者に焦点を当て、実際の活動やその背景から見えてくる支援者としての在り方について模索していきます。
申込開始早々、定員に達したため、定員を増員してお待ちしております!
主催:NPO多文化共生プロジェクト
協力:株式会社アルク、株式会社凡人社
後援:福岡市
対象:地域の日本語教室に関心を持っている方
日時:2021年10月15日(金)15:00~17:00
登壇者:石川多美子(ふくおか地域日本語の会)、鴈野恵(筑紫女学園大学)
高柳香代 (多文化共生ネット・九州)、深江新太郎(NPO多文化共生プロジェクト)
登壇者のご紹介 https://npo-tabunka.com/2021/08/19/symposium-2/
参加費:無料
申込締切:2021年10月10日(日)
詳細・申込方法:NPO多文化共生プロジェクト
お申込みはお早めに!
いかがでしたでしょうか。興味があるテーマがあれば、ぜひ「詳細・申込先」から詳細をご確認ください。なお、各イベントには基本定員があり、定員になり次第締切になることが多いので、お申し込みはお早めに。