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『改訂版 日本留学試験模擬テスト3回分』【文系編】【理系編】2冊同時発売!

この度発売となった『改訂版 日本留学試験模擬テスト3回分 文系編』『改訂版 日本留学試験模擬テスト3回分 理系編』。日本の大学に進学するための第一の関門と言える日本留学試験で高得点を取るためにどのような勉強が必要なのでしょうか。この2冊の特長と無料でダウンロード可能な特典、230ページ以上にも及ぶ模擬テスト全問の解説をご紹介いたします!

本試験と同レベルの模擬テストが3回分収録

日本留学試験(EJU)は毎年6月と11月に日本国内外で実施される日本の大学に進学するための試験です。大学で学ぶために必要な日本語能力と基礎学力を備えているかどうかを測るためのもので、試験対策のためにどのような指導をしていくべきか、頭を悩ませている先生方もいらっしゃることでしょう。

『改訂版 日本留学試験模擬テスト3回分』は、【文系編】には「日本語(記述、読解、聴読解、聴解)」「総合科目」「数学コース1」、【理系編】には「日本語(記述、読解、聴読解、聴解)」「理科(物理、化学、生物)」「数学コース2」のすべての科目が含まれた模擬テストが3回分収録されています。模擬テストの問題は、長年日本留学試験対策に取り組み協力して練習問題を作成してきた日本、韓国の日本語教育機関が実際の試験対策の中で精査してきたものです。言い換えれば、本番の日本留学試験と同形式、同レベルの試験を3回練習することができるということです。

しかしこの本は、ただたくさん模擬テストを解いて、問題の形式に慣れて終わり、ではありません。さらにEJU合格の実力を付けるための工夫があります。問題作成の中心となっている東京国際ビジネスカレッジ神戸校の咲花美紀先生のインタビューをお読みください。(インタビューは2020年4月に行われたものです。)

日本留学試験で学生が高得点を取るための指導法

正解を導くためのプロセスを正しく理解すること

インタビューの中で咲花先生は、学生はどうしても自分の答えが正解か、不正解かにばかり目が行ってしまうとおっしゃっていました。しかし、試験で高得点を取るための力をつけるためには、「なぜ間違えたのか」「どういうプロセスで考えるのか」「そのプロセスの中のどのポイントで間違えたのか」を、一つ一つきちんと理解することが大切だということです。

そうしたプロセスを理解するための教材、日本留学試験を受験する学生が「こんな本があったらいいな」と思うようなものを作りたい。その思いを形にしたのが、3回分の模擬テストすべての問題の詳細な解説です。なんと【文系編】235ページ、【理系編】237ページにも及ぶ解説が無料でダウンロード可能となっています。

それでは実際にはどのような解説を手に入れ、どうすれば正しく問題のプロセスを身に付けることができるのか、日本語科目の中の「読解」「聴読解」「聴解」について、具体的にご説明します。

日本語「読解」のストラテジー

40分で25問の問題に答えなければならない「読解」では、文章を最初から最後まで読み、丁寧に理解する時間はありません。そこで、ダウンロード特典の解説ではスキミングとスキャニングを取り入れた問題の解き方が説明されています。

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読解ではまず「焦点理解」「〇」「指示詞」など、その問題がどういったタイプの問題なのか、言い換えればどのようなプロセスで答えを見つければいいのか、ということを示す「問題の類型」が提示されています。この問題は「内容と合っているもの」を探す「〇」ですから、4つの選択肢の内容が正しいのか、正しくないのかを素早く判断することが大切です。まず選択肢を読み、キーワードを決めてから本文の中にある答えの場所を探します。選択肢の四角で囲まれた部分がキーワードです。選択肢1のキーワード「教員」と「直接行って」を決めたら、本文中からこのキーワードを探し(スキャニング)、キーワードの周辺を読んで選択肢の内容が〇かかを判断します。

ある程度読解能力を身に付けた学生であれば、文章を最初から読んでいけばいつかは正しい答えにたどり着くでしょう。しかし、限られた時間の中でたくさんの文章を読まなければならない試験ではその余裕はありません。この「解説」で示されているのは、読むべき部分だけを読んで素早く答えにたどり着くという受験テクニックであり、咲花先生も文章をじっくりと読んで理解する通常の「読解」授業とは分けて考えています。

日本語「聴読解」のストラテジー

英語などの外国語の試験で音声を聞いて答える問題が苦手だった方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。文章を何度でも読み返せる「読解」と違って、一瞬で消えてしまう音声を聞いて理解するのはプレッシャーを伴うものですよね。日本語を学ぶ多くの学習者にとってもそれは同じです。選択肢の文章や図を見ながら音声を聞いて答える「聴読解」は、「読んで理解する」ことと「聞いて理解する」ことを同時に行わなければならないため、何を聞かなければならないのか、きちんと把握してから聞く必要があります。

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解説の左側には音声のスクリプトがあります。この問題は「先生が最後にする質問」の答えを選ぶ問題ですから、スクリプトのマーカー部分、「では、」に続く音声を聞き取らなければならないということになります。その中で特に必要なキーワードと正解を選ぶためのプロセスが解説されています。

日本語「聴解」のストラテジー

聴解の試験では、とにかくメモを取ることが大切です。学習者の中には「全部覚えられますから、メモは必要ありません」という人もいますが、本当にすべて覚えられるという人はごくまれですし、聞く音声が長くなれば記憶にも限界があります。また逆に聞いたことをすべてメモしようとして、聞くことに集中できないという人もいます。適切なメモを取る技術は一朝一夕に身に付くものではありません。咲花先生が教壇に立つ東京国際ビジネスカレッジ神戸校では、入学した最初からメモの取り方を徹底的に教えるそうです。

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「聴解」の解説には最初のページに、メモを取るときのポイントをまとめた「メモ例」があり、その後にそれぞれの問題のスクリプトとともに聞き方の解説があります。この問題では「労働環境の悪い会社の特徴」という部分を聞き取り、「悪い」とメモしておきます。このときの「悪い」はひらがなでも、自分の母語でも、「」でも、とにかく自分がわかれば大丈夫です。そして、その後の音声を聞きながら「悪い」ことを聞き取ったらメモしていき、答えを探します。

入国制限が長引く状況下で、なかなか日本に入国できず留学自体をあきらめてしまうケースも増えているようです。そんな中「やっぱり日本の大学で勉強したい」と考え、日本留学試験に向けて勉強を続ける学生たちと、それを指導する先生方の努力が報われ、学生たちが希望する大学に留学できる日が来ることをから願っています!