雨の多い日が続きますが、それでも7月ということで、いよいよ夏本番。日本での夏を初めて迎える学習者の中には湿気にやられてしまっている方もいるかもしれません。そんな今年の夏ですが、日本語教育機関が夏休みの間に先生方に参加してもらおうと多数のセミナーが企画されています。
▼文法の理解から読解へつなげよう―『必ずできる!初級「読解」入門』―
外国語学習の目標は、それを使って話せる、聞ける、読める、書けるようになることですが、今回は「読む技能」について考えます。
「読む」ためにはもちろん語彙力が必要ですが、それだけでは足りません。特に初級~中級前半レベルでは、文法と読解には密接な関係があります。JLPTのN4・N3で読解ができなくて不合格になる学習者は、文法の理解が不十分であったり、文法知識を文章理解に生かせていなかったりすることが多いようです。
そこで、『必ずできる!初級「読解」入門』(アルク発行)を使って、初級の文法の総まとめから、それをいかに読解に結びつけていくかを考えたいと思います。
主催:凡人社
日時:7月31日(日)10:30~12:00(オープン10:10)
講師:安藤 栄里子先生、足立 尚子先生 (『必ずできる!初級「読解」入門』著者)
形式:オンライン(Zoom)※前々日(7/29)17時までに招待URLを送ります。
定員: 250名(先着順、定員になり次第締め切ります)
参加費: 無料 ※要予約
申込方法・詳細:凡人社
▼日本語学習のゲーミフィケーション― 学習項目のクイズ・パズル化とスムーズで盛り上がる進め方 ―
日本語学習と、クイズ・ゲーム化?
一見、不思議な組み合わせに感じるかもしれませんが、クイズ・ゲームはアクティブラーニングにつながり、能動的な参加意欲や記憶定着を生み、そしてなによりも学びの場が面白くなります。
夏休みシーズンでもありますので、数多くのクイズ・ゲームイベントを企画・進行した経験を元に、実際に軽くクイズで遊びつつ、効果的な学習項目のクイズ化手法や、授業へゲーム要素の取り入れたコミュニケーションなどを、お話させて頂きます。(もちろんアイスブレイクとしてもご活用頂けます)。
主催:ABK学館日本語学校
日時:8月6日(土) 9:30~11:30(情報交流会:~12:30 自由参加)
講師:高柳 優 クイズ作家、ゲームデザイナー。子供向けパズル教室講師等も務める著書に『頭のいい子を育てる京大発想パズル』(主婦の友社)など
形式:ZOOM
参加費:2,000円
お申込みとお支払いの締切り:7月29日(金)17時(日本時間)
申込方法・詳細:ABK学館日本語学校
▼日本語教育×英語教育 「テストと評価」のこれからと課題を見据える
どの教師にとっても身近であり、学生・生徒の将来にも多大な影響を及ぼす、テストと評価。これからの評価の在り方や、現場の問題点と今後の課題を知り、よりよい評価につなげませんか。
日本語教育の評価法の分野を長年に渡って牽引してきた伊東祐郎先生(国際教養大学教授、元東京外国語大学副学長)が、言語教育における評価法の基礎とテスト作成の手順、テストの品質管理の仕方などを解説した『日本語教育よくわかる評価法』(アルク)が、今年2月に刊行されました。これは、評価法にあまり馴染みのない教師向けに書いたものなので、英語教育の分野でも非常に参考になる内容になっています。
今回のセミナーではそれを記念して、英語教育の分野から『無責任なテストが「落ちこぼれ」を作る』(大修館)『テストが導く英語教育改革』(三省堂)等のご著書がある 根岸雅史・東京外国語大学大学院教授をお招きし、お二人の対談を交えて評価のこれからと課題を見据えていきます。
主催:アルク
日時:8月20日(土)13:30~16:00 【受付開始13:15】
第1部13:30~15:00、休息10分、第2部15:10~16:00
講師:伊東祐郎先生(国際教養大学 教授)、根岸雅史先生(東京外国語大学大学院 教授)
形式:ZOOM
参加費:無料
申込方法・詳細:http://ndsnet.com/alc-event/20220820/
▼試験勉強と授業力アップの二兎を追う!日本語教育能力検定試験 コミュニケーションに関する問題
安心して学べると好評の佐伯先生の第3弾は、コミュニケーションに関する問題を取り上げます。
主催:ABK学館日本語学校
日時:8月20日(土) 9:30~11:30(情報交流会:~12:30 自由参加)
講師:佐伯 知美(私立大学大学院 外部講師・都内日本語学校非常勤講師)
形式:ZOOM
参加費:2,000円
お申込みとお支払いの締切り:8月12日(金)17時(日本時間)
申込方法・詳細:ABK学館日本語学校
▼第2回:JLPT聴解対策から、聞く力を伸ばす授業づくり―『JLPT聴解N3ポイント&プラクティス』を使って―
聞き取りがうまくできない原因はどこにあるのでしょうか。学習者が聞く力を伸ばすにはどのようなサポートが有効でしょうか。このセミナーでは、模擬授業を体験していただき、試験対策の実践的な問題を解きながら、聴解をする上で重要な項目を確認します。そこから、よりよい指導法を探っていきます。
主催:凡人社
日時: 8月21日(日)10:00~11:30
講師:田代 ひとみ 先生(東京外国語大学 非常勤講師)
形式:オンライン(Zoom Meetingを使用)セミナー開催3日前17時までに、ご登録いただいたメールアドレスに招待URLをお送りします。
定員:250名(先着順、定員になり次第締め切ります)
参加費:無料
申込方法・詳細:凡人社
▼経験の浅い教師のための授業準備のヒント(初級、中級)
「授業以上に、授業準備が大変」「あんなに準備をしたのに、授業がうまく行った感じがしない」
いくつかのコツをつかむことで、そんな状況が改善できるかもしれません。教え始めて苦労をしている方、授業をまだ持っていないけれど不安な方などのヒントになると思います。初級と中級のいくつかの内容を扱います。2021年9月に開催した回のアンコール開催です。
主催:ABK学館日本語学校
日時:8月27日(土) 9:30~11:30(情報交流会:~12:30 自由参加)
講 師:亀山 稔史 (ABK学館日本語学校)
参加費:2,000円(内容が重なる2021年9月18日の回に参加した方は1,000円になります)
お申込みとお支払いの締切り:8月19日(金)17時(日本時間)
申込方法・詳細:ABK学館日本語学校
▼『日本語ロジカルトレーニング』の使い方・生かし方ー目的・目標を見据え、それに合わせてロジトレを使ってみようー
「学習者が文型・表現をうまく使ってくれない。教科書を使ってきちんと教えているはずなのに…」という気持ちになったことはありますか? また、「教師が説明したり、口頭練習をしているときはクラスの雰囲気もいいんだけど、学習者に自由な発言を促そうとしてもうまくいかずシーンとなってしまう…」という経験はありますか?
こういったモヤモヤの理由の1つに、「授業をするときにこのクラス(コース)の目的・目標を頭に置いているかどうか」が考えられます。「教科書の担当箇所を時間内に進めなきゃ」との思いだけで授業をしてしまうと、行き詰ってしまう可能性が高いです。今回のセミナーでは目的・目標を見据えることの大切さについて考えます。そして目的・目標を達成するための有力なツールの1つとして『日本語ロジカルトレーニング』を取り上げ、授業での使い方・生かし方について皆さんと一緒に考えたいと思います。
主催:アルク
日時:2022年8月27日(土)10時‐12時
講師:西隈俊哉
形式:ZOOM
参加費:無料
詳細・申込:https://alc20220827-japanese.peatix.com/
▼大阪YMCA日本語教育センター 【日本語教師のためのじっくり学ぶ講座】教室内談話:学習者間相互交流とL2学習を考える
学習者同士が互いに話し合う活動は、近年の外国語(L2) 教室には不可欠です。また、学習者同士が学習言語で対話する活動の意義やL2 習得における効果は、外国語教育において興味深いトピックの1 つです。本講義では第二言語習得理論を適宜参照しながら、外国語教室で行われる学習者同士の対話の意義や先行研究で明らかになっている効能、より効果的な実践法や課題と展望について考察を深めます。
主催:大阪YMCA日本語教育センター
日時:2022年8月23日(火)、8月30日(火)、9月6日(火)、9月13日(火)いずれも19:00~20:30
講師:名部井 敏代(関西大学外国語学部・大学院外国語教育学研究科)
形式:ZOOM
申込締切日:2022年8月21日(日)
定員:80名 ※定員になり次第締切
参加費:全4回 9,000円
申込方法・詳細:大阪YMCA日本語教育センター
▼大阪YMCA日本語教育センター 【日本語教師のためのじっくり学ぶ講座】民主的シティズンシップ教育を実践する
民主的シティズンシップ教育についてさらに理解を深める講座です。いろいろな素材を批判的な姿勢で見たり 読んだりしながら、「対話を積み上げる」実践を行います。
キーワード:民主的シティズンシップ教育、批判的リテラシー、読解、異論、対話
主催:大阪YMCA日本語教育センター
日時:2022年8月25日(木)、9月1日(木)、9月8日(木)、9月15日(木)いずれも19:00~20:30
講師:名嶋 義直(琉球大学・大学院 教授)
申込締切日:2022年8月21日(日)
定員:80名 ※定員になり次第締切
参加費:全4回 9,000円
申込方法・詳細:大阪YMCA日本語教育センター