さわやかな秋晴れの日が続いています。4月に入学した学習者の方たちは日本での生活のパターンに慣れ、10月に来日したばかりの学習者の方たちはようやく一息ついたころかもしれません。これから冬の入り口にかけて開催される日本語教師のためのセミナー情報をお届けします。
▼日本語ボランティアシンポジウム2022 ~学習者の声 聴いていますか?~
新型コロナウィルスの影響で、地域日本語教室のボランティアからは「学習者が減った」「日本語教室が閉鎖された」「オンラインでの教室活動に苦労している」などの声が届いています。研修会やシンポジウムなどを通してこのようなボランティアの声を共有してきましたが、肝心の学習者の声はどこまで聴けているでしょうか。ようやく対面での教室活動が再開されつつある状況の中で、本年度は実際に教室に通う様々な学習者の「声」を聴くとともに、学習者の声を聴きだす工夫について一緒に考えたいと思います。
基調講演~サードプレイスとしての日本語教室~
講師:深江新太郎(NPO多文化共生プロジェクト代表)
パネルディスカッション~みんなの「声」がつながる「場」~
コーディネーター:牧野佳奈子(一般社団法人 DiVE.tv 代表理事)
報告1: 木村成那(JUNTOS副代表)
報告2:松本里美(NPO法人シェイクハンズ 代表理事)
報告3:新美純子(公益社団法人トレイディングケア 代表)
ゲスト:学習者(子ども・大人)と保護者
主催:公益財団法人名古屋国際センター、東海日本語ネットワーク
日時:12月3日(土)13:00~16:30 ※申込期間 11月20日(日)17:00まで
形式:ZOOM ※オンラインでの参加が難しい方は名古屋国際センター別棟ホールにてオンラインで実施する研修を視聴できます。
定員:オンライン90名 / 名古屋国際センター別棟ホール30名
参加費:無料
詳細・申込方法:https://www.nic-nagoya.or.jp/japanese/nicnews/course/2022/12031107.html
▼凡人社オンライン日本語サロン研修会 一文から読解「必ずできる!読解」シリーズ~学習者にとって難しいポイントを知り、授業に生かそう~
このシリーズのコンセプトは「文法から読解へ」と「一文でも読解」です。基本的な文法が身に付いているかどうか、文章を読むときにそれをうまく使えるかどうか。それが学習者自らわかるような問題集を目指しました。
今回はまず、「一文でも読解」とはどういう意味なのか、問題例をお見せしながらお話しし、実際に授業でお使いいただく場合に、教師はどんな準備をしておけばいいのかということも触れます。後半は、読解の問題を見ながら、学習者はどの問題を間違えると思うか、なぜ間違えるのか、どこが難しいのか、受講者の皆様に想像していただきながら、それについてお話しする予定です。
最後に読解の授業のポイントをまとめますので、ぜひ実際に授業に取り入れてみていただければと思います。
主催:凡人社
日時:12月3日(土)10:00~11:30(オープン9:40)
講師:安藤栄里子、足立尚子(必ずできる!シリーズ著者)
形式:オンライン(ZOOM)開催
参加費:無料
詳細・申込方法:https://www.bonjinsha.com/wp/event
▼凡人社オンライン日本語サロン研修会 『人とつながる 介護の日本語』~介護現場での円滑なコミュニケーションをめざして~
『人とつながる 介護の日本語』(アルク発行)は、介護の場面で日本語力を身につけ、自然に基本的な知識も学べることをめざして作成しました。そして、何よりも利用者さん、利用者さんのご家族、介護現場のスタッフとのコミュニケーションを大切にしています。巻末には「楽しい読み物」があり、あちらこちらに「おしゃべりのタネ」が蒔かれている<楽しく、わくわくしながら学べる>介護の教材です。
研修会では、本書のご紹介とともに、「介護の現場で求められる日本語」について考えていきます。
主催:凡人社
日時:12月11日(日)10:00~11:30(オープン9:40)
講師:嶋田和子(アクラス日本語教育研究所代表理事)
形式:オンライン(ZOOM)開催
参加費:無料
詳細・申込方法:https://www.bonjinsha.com/wp/event
※『人とつながる 介護の日本語』は11月28日に発行予定です。
▼【zoom+対面】海外と日本をつなぐ日本語教育・学習のグローバルな未来 ~持続可能な連携を求めて~
21世紀も四半世紀が近づくなか、日本語教育の分野も新型コロナ対策に翻弄されてきましたが、対面とオンライン授業に対するビリーフス(確信)も大きく変わりつつあり、これまで以上に日本と海外が共同連携する可能性への関心が高まっています。この講座では、日本語教育のグローバルで持続可能な未来を見据える上で、東南アジアのダイナミックな変容を例に、日本語教師や学習者は、どのように意識改革すべきかを考えます。
主催:I.C.NAGOYA
日時:12月17日(土) 14:00〜15:30
講師:宮崎里司 教授 早稲田大学大学院日本語教育研究科(Ph.D)研究科長
形式:ハイフレックス型/オンライン(Zoom)・対面 名古屋国際センター 第一会議室 (5階)
参加費:無料
詳細・申込方法:https://www.kokuchpro.com/event/948605a3c68fa462532cd4f1c81300f4/
▼凡人社ハイブリッド日本語サロン研修会 読む!考える!初中級読解
文字語彙に文法…日々のカリキュラムは常にパンパンで、「扱えたら…」と思いつつも読解はついつい後回し。そんな経験はありませんか?読解の目的とは何でしょう。本書は学習者の好奇心をくすぐる読み物を通して、読むだけではない「考える授業、話す授業」へ広げることを目標に作られています。学生主体の読み方を取り入れることで、必ず指導する側にも新たな発見があるはずです。読んで質問に答えるだけの授業から一歩抜け出し、意見を持つ力、伝える力を育ててみませんか?
主催:凡人社
日時:12月17日(土)14:00~15:30(オープン13:40)
講師:下郡 麻子 先生(日本語学習者のための読解厳選テーマ25+10初中級 著者)
形式:
オンライン(Zoom Meetingを使用)前日(16日)17時までに招待URLを送ります。
対面 博多バスターミナル第14+15ホール(博多区博多駅中央街2-1)
参加費:無料
詳細・申込方法:https://www.bonjinsha.com/wp/event