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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

日本語教師のための 今さら聞けない流行語2023 「流行語大賞」

日本語教師にわからない日本語なんて……ある!この記事では、NJ編集者(妙齢)が「よく見るけど実はよくわかっていない」「今さら誰かに聞けない」流行語にあらためて向かい合ってみたいと思います。流行語=言葉の乱れ……などと思わず、日本語の奥深さや面白さを見つめるきっかけにしてください。

♯6 流行語大賞の流行語って流行してますか?

あけましておめでとうございます。2023年も皆さんに役立つ……かはわかりませんが、流行語から見た日本語の面白さを話題にしていきますので、息抜きとして眺めていただけると幸いです。

新年早々去年の話題で申し訳ございませんが、今回は毎年年末に発表される「流行語大賞」についてです。

★2022ユーキャン 新語・流行語大賞

新語・流行語大賞は最も有名ですので、知らない方はいないと思います。

毎年『現代用語の基礎知識』(自由国民社)の読者アンケートの結果からノミネートされた50語から、トップテンと年間大賞が選定されています。

2022年の年間大賞は「村神様」でした。これは昨年のセ・リーグ優勝チーム・東京ヤクルトスワロースの村上宗隆選手の素晴らしい活躍に対し、SNSで「村神様」と呼ばれるようになったことが由来です。

その他、トップテンには「キーウ」「きつねダンス」「国葬儀」「宗教2世」「知らんけど」「スマホショルダー」「てまえどり」「Yakult1000」「悪い円安」などが入り、選考委員特別賞には「青春って、すごく密なので」が選ばれています。

こう見ると、「村神様」、「きつねダンス」(北海道日本ハムファイターズのファイタ−スガ−ルによる応援ダンス)、「青春って、すごく密なので」(仙台育英高校監督の優勝インタビューでの言葉)と、野球に関する言葉が3つもありました。以前も「神ってる」「トリプルスリー」など、野球界の大賞受賞は意外に(?)多いですよね。。日本人は野球好き、ということでしょうか。(「Yakult1000」まで入っているのは話がうますぎるような気もしますが)

★Petrel 2022インスタ流行語大賞

他に、Petrel(ペトレル)というメディアが独自に発表した「インスタ流行語大賞」という賞もありますが、トップテン入りしている言葉を見ても、おばちゃんにはほとんどわかりませんでした(笑)。

1位の「チグハグ」は男性アイドルグループTHE SUPER FRUITの曲名で、TikTokでバズったためTikTok流行語大賞も受賞しています。ドラマやメイク、ファッションなど、インスタやTwitterなどから流行したものが多く、SNSが常に身近にあるZ世代のトレンドをよく表していると思います。ちなみに言葉に関するものは、4位「知らんけど」、8位の「ニキ・ネキ」(アニキ・アネキ)、9位「まぎか」(マジか)が入っています。

「知らんけど」は前項の「新語・流行語大賞」にも入っており、関西方面では以前から使われていたものが、今では全国区でよく使われる言葉になっています。自分の発言の最後に「知らんけど」をつけると、責任や確証が自分にはないことを面白く伝えられるということで人気のようです。

★日本漢字能力検定協会 今年の漢字 

新語・流行語大賞に並んで有名なのが日本漢字能力検定協会によって毎年発表されている「今年の漢字」です。京都・清水寺の舞台で揮毫されている様子をニュースなどで見たことがあるでしょう。

その年の世相を表す漢字ひと文字を一般から募集し、最も多かった字が選ばれますが、2022年は「戦」でした。ロシアのウクライナへの軍事侵攻が世界に大きな影を落とした1年だったのは言うまでもありませんが、それ以外にも円安・物価高など生活の中での「戦い」や、サッカーワールドカップや北京オリンピックでの選手たちの「戦い」など、いろいろな意味も含んでいるとのことでした。

流行語を使った活動

「流行語大賞」や「今年の漢字」は授業で取り入れても面白いと思います。クラスの流行語をみんなで決めたり、書道体験でそれぞれが思う象徴的な漢字を書いたりすると、自然に語彙や漢字を知ることにもつながります。一年の出来事を振り返る機会にもなりますし、学生との共通の話題ができるかもしれません。

2023年はどのような流行語が出てくるのでしょうか。ぜひ今年は流行語を意識してみてください。知らんけど。

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