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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

日本語教師のためのセミナー情報 2025年6月・7月

アジサイがいろとりどりに咲く季節となりました。2025年6月、7月のセミナー情報をお届けします。すっかり対面のセミナーも多くなってきましたが、対面とオンライン両方にいいところがありますね。状況と都合に合わせて選び、無理せずブラッシュアップできるといいですね。

▼アルクオンラインセミナー「話せる」ための文法学習―文法指導について考えてみませんか

文法と語彙をいくら覚えても話せるようにならない学習者が多いことから文法積み上げ式は……と言われたりします。一方で、課題遂行(Can-do)の形で学習目標が設定されている教科書においても同じような順序で文法項目が並んでいることが多く、何が違うのかと思っていらっしゃるかたも多いのではないでしょうか。

順序が同じであっても、なぜ今、文法積み上げ式でなく、文法や語彙を、学習者にとって身近で具体的な活動を課題とした「意味のある文脈」で学ぶのが良いとされているのでしょうか。また、ただ文法項目を取り出して練習しても話せるようにならないのはなぜか、考えてみたことはありますか。

私たちは母語で話をするとき、文法を考えて話すことはありません。他の言語でも話せるようになるためには、いったいどのような学びが必要なのでしょうか。

今回のセミナーでは、人間の記憶や認知、頭の中で行われる言語処理や思考に目を向け、その「なぜ」について考えることで、どうすれば「話せる」ための文法指導ができるのか、そのヒントを得ていただければと思います。

 

日時:2025年6月27日(金) 20時00分‐21時30分

主催:アルク

講師:峯 布由紀(上智大学言語教育研究センター/大学院言語科学研究科教授)

形式:オンライン(ZOOM)

参加費:無料

詳細・申込方法: https://20250627alcnihongo.peatix.com 

▼凡人社日本語サロン研修会 『漢字たまご』で、楽しく、効果的な漢字学習を考える

現在12冊となった『できる日本語』シリーズは、すべて同じコンセプトで作られています。そこで、今回の研修会シリーズでは、全体のコンセプトをご紹介した上で、『漢字たまご』シリーズを取り上げ(4冊目の「中級2」は、2025年夏頃予定)、いかにスパイラルに漢字を学ぶことが楽しく、効果的に学べるかについてお伝えします。

『漢字たまご』シリーズは、まさに「日本語教育の参照枠」が示す「漢字学習の方針」に沿った教材です。また、「漢字は楽しい!役に立つ!>と思えるかどうかで、その後の日本語学習全体が大きく変わってきます。そこで、レベルの比較を交えながら、今回は特に「中級」に焦点を当ててお話を進めていきます。

また、『できる日本語 本冊』と絡めて、どのように進めていけばよいのかなど、実践を紹介したいと思います。どうぞたくさんの「授業に役立つヒント」をお持ち帰りください。

 

講師:嶋田 和子 先生(『漢字たまご』監修)ほか『漢字たまご』著者の先生方

日時:

東京会場:5月31日(土)13:30-16:30

札幌会場:6月28日(土)13:30-16:30

大阪会場:7月26日(土)13:30-16:30

名古屋会場:8月31日(日)13:30-16:30

福岡会場:9月21日(日)13:30-16:30

参加費:無料 ※ 要予約

主催:アルク・凡人社

詳細・申込方法: https://www.bonjinsha.com/wp/event

▼文部科学省委託講座 就労者に対する日本語教師【初任】研修―日本語教育研究所の多様な研修実績及び人材を活かしたビジネス日本語教育/指導―

文部科学省委託 令和7年度現職日本語教師研修プログラム普及事業

期間:2025年7月20日(日)-2026年2月8日(日)
※申込締切 6月17日(火)→6月30日 (月)正午までに延長されました

主催:NPO法人日本語教育研究所

受講料:20,000円(税込)※教材費込み

募集要項:

https://docs.google.com/document/d/1uHn1k6zdRIgcQ2-lK5Uyr1Qa5vlwzXCFvKEUw3UjJVU/edit?usp=sharing 

申込方法: https://forms.gle/JWtnJ6WzzCNQvQx88 

▼凡人社日本語サロン研修会「日本語教育プログラム像」を描いてみよう『言語教育プログラムを可視化する ―よりよいプログラム運営のために―』を参照して

日本語教育機関の認定、登録日本語教員の国家資格化、日本語教員の実践研修機関・養成機関の登録制度が始動した今、プログラム運営を可視化し、職場の内外で共有し、改善に向けて取り組むことは喫緊の課題です。著者グループは、自分が関わる言語教育プログラムについての理解を深めるためのツールとして「言語教育プログラム可視化テンプレート」を開発し、その使い方を解説しながら言語教育プログラムへの理解を深める手引きとして『言語教育プログラムを可視化する ―よりよいプログラム運営のために―』を出版しました。本セミナーでは、「言語教育プログラム可視化テンプレート」(Excelファイル、無料ダウンロード可)を使ったワークショップを行いたいと思います(書籍の事前購入は必須ではありません)。その上で、上述のような日本語教育界での新たな動きに対応していく中で、より一層質の高い日本語教育活動を実現していくために、今後テンプレートをどのような形で活用できるか、参加者のみなさまと共に考えてみたいと思います。

日時:6月14日(土)14:00~16:30(受付開始13:30)

会場:KCP地球市民日本語学校 ホール (東京都新宿区新宿1-29-12)

講師:松下 達彦 先生(国立国語研究所/総合研究大学院大学)
札野 寛子 先生(金沢工業大学・名誉教授)
大河原 尚 先生(大東文化大学)
古川 嘉子 先生(帝京大学)
ボイクマン 総子 先生(東京大学) ほか

参加費:無料 ※要予約

詳細・申込方法:https://www.bonjinsha.com/wp/event

 

▼令和7年度 日本語教員試験 対策講座【第2期】 2025年7月26日(土)~9月27日(土)毎週土曜日全10回講座

本講座では、「基礎試験に合格する&応用試験にも対応できる」力を付けることを主眼とします。そのために、以下の方針の下に行います。

①出題傾向を踏まえる(令和6年度試験および試行試験を参考にする)
②情報量を増やす(深い内容まで理解する)
③問題演習を中心に行う(得点につながる知識にする)
④できるだけ嚙み砕いて、わかりやすく説明する

特に忙しくて勉強時間が十分に取れない、効率的に試験対策を進めたいという方に最適です。1回2時間の授業全10回で重要項目を押さえます。

日程:2025年7月26日(土)-9月27日(土)毎週土曜日10:00-12:00

講師:講師:新城宏治(株式会社エンガワ代表取締役)

参加費:30,000円 ※2025年7月14日まで申し込まれた方には、早割20,000円が適用されます。

詳細・申込方法:https://250726kyoin.peatix.com/