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日本語教育推進議員連盟の馳浩事務局長の熱量に圧倒される

2019年9月6日に刊行予定の「日本語」の制作は佳境を迎えています。今月は対談や座談会をたくさん実施しました。最後は、日本語教育推進議員連盟事務局長の馳浩さんへのインタビューで締めくくりました。(編集長)

読者をイメージして原稿を書く

編集者の大きな仕事の一つが、当たり前ではあるが原稿を「書く」ということである。原稿が書けなければ編集者としては難しいので、編集者の採用試験では必ず何かを書かせてその出来を見る。

原稿を書く際にいちばん大切なことは何だろうか。それは読者が求めているものをつかみ、それに合ったものを出せるかどうかだと思う。どんなトピックを、どんな切り口で、どのぐらいの量で提供したらいいのか。そして読了後にどんな気持ちになってもらいたいのか。そんなことに想像力を膨らませながら毎回原稿を書くのだが、こうしてみると原稿を書くという行為は、何となく料理人が提供する料理にも似ているような気がする。

言ってみれば、取材は素材の仕込み。ストーリーづくりは料理の組み立てに通じる。何より大切な「書き出し」は居酒屋の「突き出し」のようなもの。これが旨いとその後に期待を持たせるが、これがダメだと店を替えたくなる。素材の中からいいところを厳選し、味付けや調理法を考える。イメージどおりに完成したものは大抵旨い。最後の盛り付けは、原稿でいえば文字数を調整したり校正をしたりということになるが、ここには細心の注意が必要だ。一字の誤字で料理は台無しになる。

7月の編集者日記

7月〇日 晴れ

日本語学校を回り、経営者や校長先生から、「日本語」に掲載する「これから日本語教師になりたい人へのメッセージ」を集める。それぞれの学校には個性がある。教育信念をじっくり聞いていると、A学校にはA学校の良さがあり、B学園にはB学園の良さがある。教育とはそういうものだと思う。

7月〇日 晴れ

明治大学の中野キャンパスで留学生と中野区長の公開懇談会に参加する。行政のトップと留学生がじっくり懇談する会というのは他の自治体ではあまり聞いたことがない。こういった取り組みが全国に広がり、地域に在住する外国人の声がもっと行政に反映されるようになればと思う。

7月〇日 晴れ

アルク市ヶ谷本社の会議室で、「日本語」に収録する対談を収録。日本語教育学会長の石井恵理子先生と気鋭の外国人定住政策の専門家の毛受敏浩さんが「がっぷり四つ」に組み、熱い議論を展開。乞うご期待!

7月〇日 曇り

アルク市ヶ谷本社の会議室で、「日本語」に収録する「若手座談会」を収録。梅雨を吹き飛ばすような前向きで勇気が湧いてくる座談会に。こちらも、乞うご期待!

7月〇日 曇り

本WEBサイト「日本語ジャーナル」をご覧になった「にほんごぷらっと」さんの訪問を受け、情報交換をさせていただく。「日本語」についても熱いエールをいただいた。「日本語ジャーナル」も「日本語」も「にほんごぷらっと」も、それぞれが個性や強みを持ったメディアである。メディアの役割は社会への発信。皆で日本語教育の動きを盛り上げていきたい。

8月〇日 猛暑

衆議院議員会館を訪問し、馳浩衆議院議員・日本語教育推進議員連盟事務局長から日本語教育推進法に関する話をたっぷりと伺う。もちろん「日本語」に掲載します!

8月は印刷所とのやりとりです。(次回に続く)

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