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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

コラム

外国にルーツを持つ子どもたちに教育の機会を!~多文化共生センター東京

文部科学省の調査によると日本語指導が必要な児童生徒は2018年度で5万人を超えています。その中でも学齢期(15歳まで)を超えて来日したため、義務教育である中学校に入学できず学びの環境からこぼれ落ちてしまっている外国人の子どもたちがいます。そんな子…

2021年9-10月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

学びの秋。オンラインで9月から10月にかけて行われる日本語教育関連のイベントをご紹介します。連続モノの本格的な講座から、教室活動につながる実践的なもの、最新のトレンドを追ったものなど、今回もさまざまな魅力的なイベントが盛りだくさんです。興味の…

2021年8-9月 日本語教師のためのイベント情報

オンラインで8月下旬から9月にかけて行われる日本語教育関連のイベントをご紹介します。このような機会を通して最新の教材や教え方についての情報を入手し、日本語教師としての実力を養成していただければと思います。興味のあるものがあれば、ぜひ積極的…

日本語教育関係者も使えそうな支援金情報

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う断続的な外国人の入国制限により、多くの日本語教育機関にとって厳しい状況が続いています。また、その影響は、日本語教師の担当授業数の減少などにもつながっています。いずれコロナは収束して入国制限が解除される日が…

日本語教室の立ち上げはコンセプトづくりから―福岡県古賀市の多文化共生への取り組み

2021年3月5日、「福岡から自治体の取り組みと共に考えるシンポジウム ゼロから考える!地域の日本語教室」(文化庁委託事業,主催NPO多文化共生プロジェクト)が開催されました。オンラインで約150名が参加したシンポジウムの中で、福岡県古賀市の取り組みは…

中国からの留学生教育と松本亀次郎 ー“相知り相信ずる”親善の思想 ー

令和元年度に日本への留学生数は30万人を突破しました*1。そのうち最も多いのが中国からの留学生12万人で、日本の留学生総数の4割を占めます。人文科学、社会科学、理学、工学、農学、保健、家政、教育、芸術など幅広い分野で日々学んでいます。一方、2020…

2021年7-8月 日本語教師のためのイベント情報

いよいよ夏の到来です。この夏も全国各地で日本語教育関連のイベントが開催されます。最近はオンラインだけではなく、少しずつオフライン(対面・集合形式)のイベントも増えてきました。オンライン・オフラインそれぞれのイベントの良さがあります。興味の…

オンライン授業の再開を模索するも、まだ実現には至らず──ミャンマーの日本語教室から

クーデターから5カ月、今も緊迫した状況が続くミャンマー。現地の語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンターでは、一部の学生からオンライン授業の再開を求める声が寄せられ、再開を模索する動きも出始めています。一方で、クーデターで生…

2021年7月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

梅雨の季節が到来しました。そして梅雨が明ければ暑い夏です。こんな時、外に出かけなくても自宅で受講できるオンラインイベントのありがたみを感じます。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費が…

変化する日本語

文化庁が毎年行っている調査に「国語に関する世論調査(以下、調査)」があります。これは、日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、また、国民の国語に関する興味・関心を喚起するものとして毎年実施しているものです。今回はこの中から、言…

海外日本語教師生活ラスト、ドイツに残した小さな思いを拾い上げて未来へ

インドネシアで3年、中国で3年、トルコで4年半日本語教師として働いていた私は、仕事をやめ、語学学校の学生としてドイツに渡りました。ドイツでは日本語を教えるつもりはなかったのに、突然舞い込んできた大学講師の話。2年間の充実したドイツ日本語教師生…

宣教師ヴァリニャーノによる日本語・日本文化学習と教育 -歩み寄りと相互理解を目指した巡察師の精神-

第266代ローマ教皇に現在のフランシスコ教皇が決定した際、史上初のイエズス会出身者であることが注目されました。イエズス会はカトリック教会の修道会で、日本でも著名なフランシスコ・ザビエルらによって創設されました。今から約500年前に日本にはじめて…

勘違いしやすい日本語

日頃から日本語を教えていて、日本語については人一倍敏感な日本語教師の皆さんでも、意外と勘違いしている日本語というものはあるものです。ここでは世間一般に勘違いしやすいとされている日本語をチェックしてみましょう。

2021年6-7月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

オンラインでの日本語教育関連のイベントが国内外、全国各地で盛んに開催されています。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費がかからないこと、そして気軽に参加しやすいことです。興味のあるも…

先が見えない状況が続く中、教師・スタッフが定例ミーティングで情報収集──ミャンマーの日本語教室から

クーデターから3カ月、軍による国民への暴力行為がエスカレートするミャンマー。その動きは日本でも報じられていますが、先が見えない状況が続いていて、このコラムの本題である「ミャンマーの日本語教室」の動きも止まっています。今回は、アミクスグローバ…

2021年ゴールデンウィークに読みたい本――くろしお出版に聞く

コロナ禍の中で迎えた二度目のゴールデンウィークです。日本語教師の皆さんも、置かれている状況や立場によっていろいろと不満や不安もあるかもしれませんが、今は徹底したステイホームで一刻も早くこの状況を収束させたいものです。家での時間を有効に使う…

トルコでようやく気がついた、普通の日本語教師にできること

インドネシアで3年、中国で3年の楽しい日本語教師生活の後、アジアを飛び出した私が次に目指した国はトルコでした。そこで待っていたのは今までと少し雰囲気の違う学生たち。すべての学習者がやる気にあふれているとは限りません。教師が教室でできることと…

2021年ゴールデンウィークに読みたい本――凡人社編集部に聞く

ゴールデンウィークを直前に控えた2021年4月25日、新型コロナウイルス対策特別措置法に基づく3度目の緊急事態宣言が東京、大阪、京都、兵庫で発令されました。また、まん延防止等重点措置の対象の県では宣言に準じた感染対策を徹底することになりました。2…

2021年5-6月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

オンラインでの日本語教育関連のイベントが国内外、全国各地で盛んに開催されています。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費がかからないこと、そして気軽に参加しやすいことです。興味のあるも…

新しい未来に向けて今考えたい、海外日本語教師生活の始め方

皆さんは 海外で日本語を教えてみたいと思ったことがありますか。コロナ禍、授業オンライン化の波の中で、海外に出ることをためらってしまうかもしれませんね。けれど、海外に出てみなければ体験できない魅力がたくさんあることも事実です。私が日本語教師に…

2021年4月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

大人数で集まるイベントはまだしばらく開催が難しいですが、逆にオンラインでの日本語教育関連のイベントが盛んに開催されるようになりました。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費がかからない…

クーデターから1カ月、緊迫が続く──ミャンマーの日本語教室から

ミャンマー国軍によるクーデターが発生して1カ月あまり。緊迫した状況が続く中、語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンターでは、教師・スタッフによるミーティングを定期的に行い、学生の安否確認などの情報収集に努めています。同校日本…

教師の日本語力を鍛える 変化する日本語の現在

日頃から日本語を教えていて、日本語については人一倍敏感な日本語教師の皆さんでも、日本語そのものを見つめ直す機会は意外と少ないかもしれません。ここでは、文化庁が毎年行っている最近4年間の「国語に関する世論調査」の中から、新しい言葉の意味や慣…

教師の日本語力を鍛える 書き間違えやすい日本語

日頃から日本語を教えていて、日本語については人一倍敏感な日本語教師の皆さんでも、意外と勘違いしている日本語というものはあるものです。ここでは書き間違えやすい日本語をチェックしてみましょう。

教師の日本語力を鍛える 読み間違えやすい日本語

日頃から日本語を教えていて、日本語については人一倍敏感な日本語教師の皆さんでも、意外と勘違いしている日本語というものはあるものです。ここでは読み間違えや日本語をチェックしてみましょう。

2021年3月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

4月からの新学期を控え、オンラインでの日本語教育関連のセミナー・イベントが盛んに開催されるようになりました。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費がかからないこと、そして気軽に参加しや…

世界の日本語教室から~俳句を授業に取り入れた台湾の教室活動

コロナの封じ込めに成功していることで話題に上る台湾ですが、親日的で日本語学習者が多いことでもよく知られています。今回はその台湾で、日本文化の一つである俳句を授業に取り入れた実践をご紹介します。お話を伺ったのは、中国文化大学社会人生涯学習セ…

世界の日本語教室から~コロナ禍を動画配信で乗り越えるモンゴルの教室活動

どこまでも続く広大な大草原のイメージが強いモンゴルですが、近年は大相撲などを通してスポーツや文化の交流も盛んです。モンゴルの学校も他国同様、コロナの影響を受けて休校の時期が長くありましたが、その間に子供たちが自宅でも日本語学習が継続できる…

コロナ禍での外国人介護人材獲得をめぐる動き

他の業界同様、介護業界もコロナ禍によりさまざまな変化が表れてきています。介護職を目指す外国人が来日できなくなったこと、その一方で介護施設ではますます人手不足が顕著になってきていること、そのため既に日本国内にいる外国人の在留資格を特定技能に…

2021年2~3月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

コロナの影響もあり、オンラインでの日本語教育関連のセミナー・イベントが盛んに開催されるようになりました。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費がかからないこと、そして気軽に参加しやすい…

特定技能試験の再開が決まるも、受験申し込みに苦戦──ミャンマーの日本語教室から

ヤンゴンの語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンターにとっても、2020年は新型コロナウイルスに振り回された1年でした。年の瀬を迎えて、ミャンマーの最大都市ヤンゴンでは1,000人を超える感染が確認される日もあり、なかなか先を見通せ…

日本語教師を目指す人に読んでほしい一冊―『外国にルーツを持つ女性たち~彼女たちの「こころの声」を聴こう!』

今春から日本語教師養成講座に通い始める方や、日本語教師になるための勉強を始める方も多いと思います。日本語教師になるために必要な知識・技術はたくさんあります。しかしその前に、目の前の学習者と向き合う姿勢や寄り添う態度について、改めて見つめ直…

2021年1~2月 日本語教師のためのイベント情報

2020年も残すところわずかとなりました。どなたにとっても今年はいろいろと大変な1年ではなかったかと思います。2021年は明るい年にしたいですね。2021年1~2月のおすすめオンライン・オフラインイベントをご紹介します。日本語教師としての力を蓄えるの…

第2回ザビエル杯日本語スピーチコンテスト

上智大学ソフィア会が主催する第2回ザビエル杯日本語スピーチコンテストが、2020年12月5日(土)に開催されました。今年はコロナ禍の影響でリモートでウェビナーを利用して広く皆さんに視聴していただく形式となりましたが、さまざまな大学から参加した留…

日本語教師が読んですっきり分かる英語の本~『なぜ、英語では「虹は出ない」のか?』

入門期の学習者に日本語を教えていると、媒介語として英語を使わなければならないことがあります。そんな時、「もう少し英語が話せたらなぁ」と思う日本語教師の皆さんも多いのではないでしょうか。30年前に英語教師から日本語教師に転身した著者が、これま…

文化庁普及事業 多文化共生の実現を考えるオンライン公開セミナー

文化庁が行っている「日本語教育人材の研修プログラム普及事業」の一環として、「生活者としての外国人」に対する日本語教師【初任】研修を担当しているインターカルト日本語学校が、2020年12月から2021年3月にかけて全国をオンラインでつないだ全5回の無…

2020年12月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

2020年も残すところ1カ月となりました。どなたにとっても今年はいろいろと大変な1年ではなかったかと思います。来るべき2021年に向けてオンラインイベントを通して、日本語教師としての実力やさまざまな情報を蓄えておきましょう。

開校から1年、コロナに負けず日本語を学ぶ──ミャンマーの日本語教室から

開校から1年あまりが経過したヤンゴンの語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンター。今年2月から「ミャンマーの日本語教室から」という副題で、現地の様子をお伝えしています。新型コロナウイルスの感染拡大はなかなかいい方向に向かいま…

日本語教師としてのICTスキル-日本語教員養成課程での取り組みを中心に―

インターネットやコンピューターの技術が目覚ましく発展してきている現在、さまざまな分野でITやICTの技術が活用されており、教育業界も例外ではありません。日本語教育においても、ICTの利用が叫ばれて久しいですが、現実において「養成段階」からそのよう…

学びの秋はオンラインセミナーで

新型コロナの影響もあり、ZOOMなどを使ったオンラインセミナーが増えてきました。自宅からパソコンやスマホで参加できるので、リアルセミナーよりも参加しやすいのがメリットです。学びの秋――ぜひ、オンラインセミナーを活用して、さまざまな日本語教育の知…

実践してみませんか、「日本語ボランティアチューター制度」

前々回、前回のコラムでは「日本語ボランティアチューター制度」について、どんな活動をするものなのか、また実際の学習者との交流の様子や、チューター活動で得られることなどを紹介してきました。日本語教育機関でこの制度を取り入れてみたい、この制度に…

事態の収束を待ち、日本語、介護技術の学習を続ける──ミャンマーの日本語教室から

ミャンマーでも、新型コロナウイルスの感染拡大はなかなか収束しません。学校再開、国際旅客便着陸禁止の解禁などを待ちつつ、オンライン授業で日本語や介護技術などの学習を継続するヤンゴンの語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンター…

日本語を話したい外国人と日本人高齢者をマッチング

ICTの進展に伴い、社会の中にこれまでになかったさまざまな新しいサービスが生まれています。今回ご紹介する「Sail(セイル)」もその一つです。これは、日本語を話したい外国人と日本人のシニア層・ミドル層をマッチングして、日本語でのおしゃべりを楽しん…

宮崎で地域社会の多文化共生に取り組むコーディネーター 

宮崎県小林市は人口43,451人、在住外国人数557人で、総人口に占める外国人の比率は1.28%です(2020年4月1日現在)。外国人の在留資格は技能実習が多く、国籍の第1位はベトナムです。その小林市が「小林市国際化・多文化共生推進計画」(以下、小林市多文化…

中国での日本語教育の発展を支えた、市民による国際交流 ― 長洲一二元神奈川県知事の民際外交 ―

国際交流基金が3年に一度実施している『海外日本語教育機関調査』の結果がこのほど発表され、世界142の国・地域で385万人もの人々が日本語を学習していることが公開されました。40年の間に学習者数は実に30倍に増加し、日本語や日本文化に親しむ人々は日本…

介護施設の採用面接で6人全員が内定を勝ち取る─ミャンマーの日本語教室から

ヤンゴンの語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンター。特定技能クラスは介護など特定技能の所定の分野において日本で就職することを目指し、昨年から日本語などの学習を進めてきています。このたび在校生6人が日本の介護施設の採用面接を…

日本語ボランティアチューター制度で広がるコミュニケーションの輪

名古屋YMCA日本語学院では、「日本語ボランティアチューター」の制度を作り、活動を続けています。日本語ボランティアチューターとは、日本語を教えるというよりも、学習者と1対1でおしゃべりをし、学習者との関係を築いてもらうようなボランティアです。 今…

新型コロナ感染防止の準備を整えて学校再開を待つ ─ ミャンマーの日本語教室から

今年2月から特定技能クラスの様子をお伝えしているヤンゴンの語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンター。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月半ばから学校閉鎖が続いていますが、いよいよ再開の日が近づいてきました。再開に向…

分け隔てなくともにー近代留学生教育と嘉納治五郎ー

NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』では、日本が初参加した1912年のストックホルムオリンピックから1964年の東京オリンピックまでの半世紀にわたる日本オリンピックムーブメントの歩みが色彩豊かに描かれました。主人公は日本マラソンの父と称…

休校中のオンライン授業で見えてきたこと─ミャンマーの日本語教室から

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月半ばに出された学校閉鎖の措置命令。このコラムでお伝えしてきているヤンゴンの日本語学校も休校していますが、その間もマンツーマンのオンライン授業などを組み込んで学習は続いています。休校期間中の様子を、…