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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

2023年3月・4月 日本語教師のためのセミナー情報

暖かくなり、桜が本格的に満開になるのも間近、という時期になりました。日本語教師の皆様は新たな留学生を迎え入れる準備でバタバタとお忙しいころかと思います。4月になったら新学期が始まり、あまり時間がない中になるかもしれませんが、お時間を見つけ…

「話す・書くにつながる! 日本語読解」シリーズ 著者インタビュー

発行から7年経った「話す・書くにつながる! 日本語読解」シリーズ。初中級・中級・中上級の3冊揃ったこのシリーズは、読むだけにとどまらず、自分のこととして考え、書いたり話したりするところまで行うのが特徴です。7年の間、さまざまな日本語教育機関…

日本語教師の国家資格化法案、いよいよ国会へ

登録日本語教員、認定日本語教育機関、日本語教員試験……これまで耳にしたことがなかった新しい言葉とともに、日本語教師の国家資格化に関する法案が2023年2月21日に閣議決定され、国会に提出されました。国会での審議、可決を待つばかりとなったこの法案につ…

日本語教室の可能性を切り拓く「福岡モデル」とは

福岡県が2020年度から行っている日本語教育環境整備事業(以下、福岡県事業)の成果報告セミナーが2023年1月19日に開催されました。前回のコラムでは、各自治体の取り組み内容をまとめました。今回のコラムでは、福岡県事業のどのようなところが日本語教室…

私のJLPT対策法~韓国人学生キムヒョンミンさんの場合

日本語学習者の日本語力を測るテストの一つが国際交流基金と日本国際教育支援協会が主催する日本語能力試験(以下JLPT)です。日立さくら日本語学校の学生、キムヒョンミンさんは、来日後4か月でJLPTのN3に満点で合格、さらにその5か月後の2022年12月にはJL…

雑談の授業について考える ①「雑談」をどう捉えるか

よく学習者から「日本人と雑談がうまくできない」という言葉を聞きます。「雑談」と聞くと、私たちが普段しているような何気ない会話のイメージが思い浮かびます。じゃあ、それを教えればいいの?雑談で使われている会話表現を覚えて使えるようになれば、そ…

日本語教師のための 今さら聞けない流行語2023ーおじさん構文ー

日本語教師にわからない日本語なんて……ある!この記事では、NJ編集者(妙齢)が「よく見るけど実はよくわかっていない」「今さら誰かに聞けない」流行語にあらためて向かい合ってみたいと思います。流行語=言葉の乱れ……などと思わず、日本語の奥深さや面白…

日本で働く外国人の最新状況

厚生労働省から令和4年10月末現在の「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ」が発表されました。外国人雇用状況の届出制度とは、すべての事業主に対して、外国人労働者の雇入れ・離職時に「氏名、在留資格、在留期間」などを確認し、厚生労働大臣(ハローワ…

地域日本語教育事例報告セミナー「日本語教室の可能性を切り拓く」

2023年1月19日、福岡県が主催した地域日本語教育事例報告セミナー「日本語教室の可能性を切り拓く」(以下、福岡県セミナー)が、アルク、凡人社の協力を得てオンラインで開催されました。地方公共団体の職員など約170名が参加した福岡県セミナーは大きな反…

日本語教師プロファイル加須屋希さん―自分の引き出しを増やす努力をしよう

今回の「日本語教師プロファイル」は、ユニタス日本語学校東京校で専任講師をされている加須屋希さんに、これまでのキャリアと現在の活動についてお話を伺いました。加須屋さんは日本語学校で様々な取り組みをされているだけでなく、日本語教師の仲間とYouTu…

2023年3月 日本語教師のためのセミナー情報

日本語教育機関では、そろそろ4月からの入学に向けて迎え入れる準備をしたり、教材の選定をしたりと忙しくなるころでしょうか。3月もセミナー情報が満載ですので、時間を見つけてご参加ください! ▼地域で活動する日本語ボランティアのための交流研修会 in…

日本語教育能力検定試験に合格するための勉強法

日本語教育能力検定試験は、日本語教師を目指す人にとって必須の試験です。採用に当たっては、日本語教育能力検定試験に合格していることを条件の一つにしている日本語学校も少なくありません。ここでは、日本語教育能力検定試験の受験を考えていらっしゃる…

『人とつながる 介護の日本語』著者インタビュー 嶋田和子さん

11月に発売されました、『人とつながる 介護の日本語』は、介護現場で最も重要なコミュニケーションに焦点を当てた外国人介護人材のための書籍です。今回は著者である嶋田和子さんに、この本ができるきっかけとなった介護への関わり、制作にあたってキーにな…

学習者の出身国について知ろう!-④モンゴル

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議8―法案提出に向け、最終報告案の骨格まとまる

文化庁で2022年5月31日から月1回程度のペースで開催されている「日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議」は、日本語教師の国家資格の法制化に向けた詳細を検討する有識者会議です。2020年~2021年に「日本語教師の資格に関する調査研究協力…

日本語学校における留学生の進路指導を考える① 進路選択・進路指導に感じる難しさとは

国内の日本語学校に来る留学生は、そのほとんどが日本の大学や専門学校に進学するか、就職を考えています。進路について自分の希望をしっかりと見つめ、キャリアプランを立てたうえで納得して次に進めれば理想ですが、様々な理由からそれが難しいのが現状で…

「ロジトレは授業のスパイス!」<第2回>授業の目的・目標のために使うロジトレ

『考える・理解する・伝える力が身につく 日本語ロジカルトレーニング 初級』『同中級』(略して「ロジトレ」)が日本語の授業で使われる機会が増えているそうです。それと共に、ロジトレについて関心を持ってくださる日本語教師の方も増えてきているようで…

日本語教師プロファイル佐藤美樹さん―三方よしの精神で、夢は地球規模に

2023年第1回の日本語教師プロファイルインタビューは仙台市在住の佐藤美樹さんです。佐藤さんは株式会社Coiki代表取締役であり、外国人就労者に日本語教育を行う八重ランゲージスクールの校長、さらに東北外国人研修センターのセンター長も務めていらっしゃ…

2023年1月・2月 日本語教師のためのセミナー情報

また新しい年が始まりました。どのようなお正月を過ごされましたでしょうか。日本語教師の資格化の話なども進んでおり、これからも日本語教育業界にいろいろな変化がありそうですが、今年も常に学びを止めない教師でいたいですね。2023年1月、2月(一部3…

学習者の出身国について知ろう!-③韓国

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

令和5年度日本語教育能力検定試験を受験される方へ

日本語教育能力検定試験は、日本語教師を目指す人にとって必須の試験です。採用に当たっては、日本語教育能力検定試験に合格していることを条件の一つにしている日本語学校も少なくありません。ここでは、令和5年度の日本語教育能力検定試験の受験を考えて…

日本語教師のための 今さら聞けない流行語2023 「流行語大賞」

日本語教師にわからない日本語なんて……ある!この記事では、NJ編集者(妙齢)が「よく見るけど実はよくわかっていない」「今さら誰かに聞けない」流行語にあらためて向かい合ってみたいと思います。流行語=言葉の乱れ……などと思わず、日本語の奥深さや面白…

日本語教育能力検定試験合格発表――令和4年度の振り返りと令和5年度に向けて

2022年12月23日(金)に令和4年度日本語教育能力検定試験の合格発表がありました。ここでは受験者数や合格者数、合格率、受験者のバックグラウンドや主催団体から公表された試験の分析データをご紹介します。令和5年度の検定試験を受験予定の方は、試験準…

日本語教師のためのコーチング入門 第3回  基本的なフレームワークを使ってみよう!

第1回はコーチングとティーチング、第2回はどのようなときにコーチングを行うと効果的なのか、そして傾聴とインタラクティブリスニングについてお話ししましたが、第3回目となる今回はコーチングを行う際に使用する基本的なフレームワークについてご紹介…

検定試験対策に最適。アルクの「NAFL 日本語教育能力検定試験合格セット」発売開始!

令和5年度の日本語教育能力検定試験(以下、検定試験)を受験するための勉強は、今頃から開始する方も多いのではないでしょうか。今回は、これから日本語教師を目指す方に向けて日本語教師という仕事について少しご紹介した上で、アルクから発売された、検…

ロジトレは授業のスパイス! 【第1回】いつもの授業にロジトレを加えてみませんか

『考える・理解する・伝える力が身につく 日本語ロジカルトレーニング 初級』『同中級』(略して「ロジトレ」)が日本語の授業で使われる機会が増えているそうです。それと共に、ロジトレについて関心を持ってくださる日本語教師の方も増えてきているようで…

2023年1月 日本語教師のためのセミナー情報

誰に聞いても「あっという間」と感じる1年が過ぎ、年末が近づいてきました。今年は留学生がようやく戻ってきて、日本語教育機関がようやく活気づいたうれしい年でした。正月明けから参加いただける日本語教師のためのセミナー情報をお届けします。

コロナ禍で世界の日本語教育機関の学習者数はやや減少──2021年度「海外日本語教育機関調査」

「海外日本語教育機関調査」の最新結果がこのたび発表されました。この調査は海外の教育機関における日本語教育の状況を把握するため、国際交流基金が3年に1回実施しているもの。今回の調査は2021年9月から12月を中心に、世界各地の2万9476機関を対象に行わ…

地域の教室における日本語教師の授業の役割とは

2022年11月9日の日本経済新聞(日刊)の一面、トップで地域日本語教育について報じられました。報道を通して、外国人労働者が全国で増加している中、日本語を学ぶ機会となる日本語教室が不足している現状が浮き彫りになりました。その地域の日本語教育の現場…

学習者の出身国について知ろう!-②台湾

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議6 ――新たな制度に必要な基盤整備

文化庁で2022年5月31日から月1回程度のペースで開催されている「日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議」は、日本語教師の国家資格の法制化に向けた詳細を検討する有識者会議です。2020年~2021年に「日本語教師の資格に関する調査研究協力…

介護のこころを伝えたい! 熱い思いで制作された『人とつながる 介護の日本語』発売!

この度、アルクからついに介護の日本語に関するテキストが発売されました!『人とつながる 介護の日本語』は介護の現場で働いている、また、介護の仕事に就きたいと思っている日本語学習者のための介護の日本語テキストです。この本で最も大切にしているのは…

日本語教師のための 今さら聞けない流行語2022 「デレ」

日本語教師にわからない日本語なんて……ある!この記事では、NJ編集者(妙齢)が「よく見るけど実はよくわかっていない」「今さら誰かに聞けない」流行語にあらためて向かい合ってみたいと思います。流行語=言葉の乱れ……などと思わず、日本語の奥深さや面白…

日本語教師のためのコーチング入門 第2回どんなときに使う? 傾聴ってなに?

第1回では、コーチングとティーチングについてお話ししましたが、今回は具体的に学習者と日本語教師を対象に、どのようなときにコーチングを行うと効果的なのかについて、そして、コーチングを行う際の最も基本となる傾聴についてお話しします。(伊藤奈津…

日本語教師プロファイル親松雅代さん―企業内のトレーナーとしてインクルーシブなコミュニケーションの実現を目指す

今回ご紹介するのは株式会社メルカリのLanguage Education Team(LET)で日本語トレーナー&やさしい日本語トレーナーとして働く親松雅代さんです。外国籍社員が多いメルカリでチームのパフォーマンスを上げるためには、日本語話者、英語話者双方が歩み寄る…

令和3年度「国語に関する世論調査」――「ちがくて」は気になるが「すごい」はあまり気にならない

文化庁から、令和3年度「国語に関する世論調査」の結果が発表になりました。日本語やコミュニケーション、ローマ字表記に関する意識、気になる言葉や日本語の変化などについて、今の日本人が日本語についてどのように考え、使っているか、興味深い調査結果…

2022年11月・12月 日本語教師のためのセミナー情報

さわやかな秋晴れの日が続いています。4月に入学した学習者の方たちは日本での生活のパターンに慣れ、10月に来日したばかりの学習者の方たちはようやく一息ついたころかもしれません。これから冬の入り口にかけて開催される日本語教師のためのセミナー情報…

学習者の出身国について知ろう!-①インドネシア

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議5 ――現職日本語教師に対する経過措置

文化庁で2022年5月31日から月1回程度のペースで開催されている「日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議」は、日本語教師の国家資格の法制化に向けた詳細を検討する有識者会議です。2020年~2021年に「日本語教師の資格に関する調査研究協力…

日本語教師が有償で携わる、企業出資の地域日本語教室が開講

2022年10月7日、福岡県直方市が、2年間の制度設計を経て企業出資に基づいた教室を2クラス、開講しました。授業を行うのは日本語教師です。週1回90分の授業で、目標は生活に必要な日本語の学習を軸として3年間でN3程度のコミュニケ―ション能力を育成する…

令和4年度日本語教育能力検定試験 アルクの解答速報

2022年10月23日に行われた日本語教育能力検定試験。受験された皆さま、お疲れさまでした!アルクでは毎年、検定試験の解答速報を作成しています。アルクが独自に作成するもので、試験主催団体から公表されるものではありませんので、ご注意ください。解答に…

日本語教師のためのコーチング入門 第1回 コーチングの基本と、ティーチングとの関係を知ろう

日本語教師のみなさんは「コーチング」と聞くと何を思い浮かべますか。「難しそう」とか「企業でやっているやつだから、関係ない」とか思っていませんか。実はコーチングは教育現場でも大いに力を発揮します。この連載では、学習者の目標達成や成長を促すコ…

令和4年度日本語教育能力検定試験を振り返る――難化傾向への対策

令和4年度日本語教育能力検定試験は2022年10月23日(日)に行われました。当日は全国的に天候にも恵まれ、全国9会場で試験が実施されました。受験された皆さんは、出来はどうだったでしょうか。ここでは令和4年度の日本語教育能力検定試験について改めて…

日本語教師のための 今さら聞けない流行語2022「陰キャ・陽キャ」

日本語教師にわからない日本語なんて……ある! この記事では、NJ編集者(妙齢)が「よく見るけど実はよくわかっていない」「今さら誰かに聞けない」流行語にあらためて向かい合ってみたいと思います。流行語=言葉の乱れ……などと思わず、日本語の奥深さや面白…

日本語教師プロファイル藤本かおるさん―ICTの分野で後に続く人を育てたい

今回お話を伺ったのは、武蔵野大学グローバル学部日本語コミュニケーション学科准教授の藤本かおるさんです。藤本さんといえば、日本語教育分野でのICT活用の第一人者であり、コロナ禍で急遽始まったオンライン授業のために、藤本さんの研修を受けた方もいら…

2022年10月・11月 日本語教師のためのセミナー情報

2022年10月、11月の日本語教師のためのセミナー情報をお届けします。10月から新学期を迎え、日本語教育機関も更に活気づいている様子がうかがえます。日本語教師の方たちは、忙しくも充実した毎日を過ごしているかと思いますが、時間を見つけてセミナーにご…

日本語教師のためのよくわかる著作権 第3回 授業に役立てる!著作権

著作権の専門家として日々実務に携わり、日本語教師向けの著作権セミナーも積極的に行っている我妻潤子さんのコラムシリーズ。最終回である今回は「授業に役立てる!著作権」と題して、教材作成時や授業を行うときのための、より実践的な著作権の考え方につ…

日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議4 ――登録日本語教員になるためのルート

文化庁で2022年5月31日から月1回程度のペースで開催されている「日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議」は、日本語教師の国家資格の法制化に向けた詳細を検討する有識者会議です。2020年~2021年に「日本語教師の資格に関する調査研究協力…

情報発信のWEBサイト「地域日本語どっとねっと」始動

地域日本語教育に関連した情報を一元化して届けたい……その共通の思いからアルク、凡人社、NPO多文化共生プロジェクトの3者で協力して立ち上げたのがWEBサイト「地域日本語どっとねっと」です。この記事では「地域日本語どっとねっと」についてご紹介します…

アルクの解答速報は10月31日(月)15時公開予定!

2022年10月23日(日)の令和4年度の日本語教育能力検定試験が直前に迫ってきました。SNSでは受験される皆さんのお手元に受験票が届いている様子が、続々とアップされています。アルクでは毎年恒例の解答速報を今年も実施します。公開日時は2022年10月31日(…