日本語教師
3月のとある日曜日、東京・高田馬場で行われている、VEC(Villa Education Center)の日本語活動にお邪魔しました。ビルマ・ミャンマー難民の日本語支援、多文化共生の実践、日本語教育人材の育成など、多様な側面を持ったVECの活動をご紹介します。 ビルマ…
第1回の記事では私の「雑談の捉え方」をご紹介しました。私は雑談を「人間関係を円滑にするための言語活動、および身体的動作」と定義しています。そこで、「話す・聞く」に限らず、日本人特有の「身振り」や「相槌」、会話をする時の「身体的距離」なども…
よく学習者から「日本人と雑談がうまくできない」という言葉を聞きます。「雑談」と聞くと、私たちが普段しているような何気ない会話のイメージが思い浮かびます。じゃあ、それを教えればいいの?雑談で使われている会話表現を覚えて使えるようになれば、そ…
今回の「日本語教師プロファイル」は、ユニタス日本語学校東京校で専任講師をされている加須屋希さんに、これまでのキャリアと現在の活動についてお話を伺いました。加須屋さんは日本語学校で様々な取り組みをされているだけでなく、日本語教師の仲間とYouTu…
11月に発売されました、『人とつながる 介護の日本語』は、介護現場で最も重要なコミュニケーションに焦点を当てた外国人介護人材のための書籍です。今回は著者である嶋田和子さんに、この本ができるきっかけとなった介護への関わり、制作にあたってキーにな…
皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…
文化庁で2022年5月31日から月1回程度のペースで開催されている「日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議」は、日本語教師の国家資格の法制化に向けた詳細を検討する有識者会議です。2020年~2021年に「日本語教師の資格に関する調査研究協力…
国内の日本語学校に来る留学生は、そのほとんどが日本の大学や専門学校に進学するか、就職を考えています。進路について自分の希望をしっかりと見つめ、キャリアプランを立てたうえで納得して次に進めれば理想ですが、様々な理由からそれが難しいのが現状で…
2023年第1回の日本語教師プロファイルインタビューは仙台市在住の佐藤美樹さんです。佐藤さんは株式会社Coiki代表取締役であり、外国人就労者に日本語教育を行う八重ランゲージスクールの校長、さらに東北外国人研修センターのセンター長も務めていらっしゃ…
また新しい年が始まりました。どのようなお正月を過ごされましたでしょうか。日本語教師の資格化の話なども進んでおり、これからも日本語教育業界にいろいろな変化がありそうですが、今年も常に学びを止めない教師でいたいですね。2023年1月、2月(一部3…
皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…
第1回はコーチングとティーチング、第2回はどのようなときにコーチングを行うと効果的なのか、そして傾聴とインタラクティブリスニングについてお話ししましたが、第3回目となる今回はコーチングを行う際に使用する基本的なフレームワークについてご紹介…
皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…
この度、アルクからついに介護の日本語に関するテキストが発売されました!『人とつながる 介護の日本語』は介護の現場で働いている、また、介護の仕事に就きたいと思っている日本語学習者のための介護の日本語テキストです。この本で最も大切にしているのは…
第1回では、コーチングとティーチングについてお話ししましたが、今回は具体的に学習者と日本語教師を対象に、どのようなときにコーチングを行うと効果的なのかについて、そして、コーチングを行う際の最も基本となる傾聴についてお話しします。(伊藤奈津…
今回ご紹介するのは株式会社メルカリのLanguage Education Team(LET)で日本語トレーナー&やさしい日本語トレーナーとして働く親松雅代さんです。外国籍社員が多いメルカリでチームのパフォーマンスを上げるためには、日本語話者、英語話者双方が歩み寄る…
皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…
日本語教師のみなさんは「コーチング」と聞くと何を思い浮かべますか。「難しそう」とか「企業でやっているやつだから、関係ない」とか思っていませんか。実はコーチングは教育現場でも大いに力を発揮します。この連載では、学習者の目標達成や成長を促すコ…
今回お話を伺ったのは、武蔵野大学グローバル学部日本語コミュニケーション学科准教授の藤本かおるさんです。藤本さんといえば、日本語教育分野でのICT活用の第一人者であり、コロナ禍で急遽始まったオンライン授業のために、藤本さんの研修を受けた方もいら…
書店の日本語教育コーナーに行けばたくさん並んでいる初級日本語総合テキスト。このシリーズでは日本で働き、生活する人のための初級日本語テキスト『アクセス日本語』(アルク)を例に、毎日の授業で活かせる小さな工夫をまとめています。最終回の今回は「…
「特定非営利活動法人YYJ・ゆるくてやさしい日本語のなかまたち」は、毎週のように開催されるオンラインイベントなどを通して日本語教師を支援し、教師同士や教師と市民をつなぐ活動を行っています。2022年11月で設立3周年を迎えるこの機に、大隅紀子さん(…
日本に住む外国ルーツの子どもたちの中には、日本の小中高校に通わず、ブラジル人学校やインド人学校など、外国人学校と呼ばれる学校に通う子もいます。しかし、外国人学校の実態は私たち日本語教師にもあまり知られていないのではないでしょうか。今回、200…
授業のための教材を作っていると「著作権に触れていないのかな?」「どこまで使ってもいいのかな?」と悩むことがありますよね。「著作権オタク」を自認する我妻潤子さんのコラムシリーズ第2回は、著作権について誤解しがちなポイントについてご紹介いただき…
留学生だけでなくビジネスパーソンにも教えてみたいと思う日本語教師の方も多いのではないでしょうか。今回の「日本語教師プロファイル」では、キャリアの初めからビジネスパーソンや、その家族に日本語を教えてこられた白崎佐夜子さんをご紹介します。現在…
「著作権」と聞くと、気になるワードではあるけれど「なんだか難しくてよくわからない」と、ちょっとかまえてしまっている日本語教師の皆さんも多いのでは?日々、著作権関連の実務に携わり、日本語教師向けの著作権セミナーも積極的に行っている我妻潤子さ…
日本語能力試験対策授業の経験が浅い方に向けてのコラム第2弾です。前回は、まず日本語能力試験(JLPT)というものが、どんな特徴を持っているのか、求められているのは何かについて説明しました。JLPTの目的は「課題遂行のための言語コミュニケーション能力…
今回の「日本語教師プロファイル」にご登場いただくのは、歌う日本語教師として知られるヴィヴィアン先生こと、下郡麻子さんです。日本語を教える際に大事にしている姿勢や、歌を通して日本語を伝える授業、これからやって行きたいこと、そしてずっと続けて…
「文型導入⇒基本練習⇒応用練習」と進める初級日本語クラスの授業。形通りやるのが鉄則と思われがちな基本練習もちょっとした工夫で変化をつけることができます。前回に引き続き、日本で働く人、生活する人のための初級日本語テキスト『アクセス日本語』(ア…
必ずできる!シリーズ(以下、「かなでき」)は、JLPT(日本語能力試験)の読解対策問題集として、すでにN3、N2が発売されており、使った先生からは非常に好評をいただいています。学習者が『必ず間違える!』ところを押さえている」、「1日15分ほどで…
今回の日本語教師プロファイルでは愛知県在住の「くまーる先生」こと西隈俊哉さんにお話を伺いました。西隈さんは大学時代から一貫して日本語教育の道を進み、現在は日本語を教えるだけでなく教師養成、著作、講演、そして一般社団法人「日本語フロンティア…
これから日本語教師になりたいと考えている人に「日本語学校で働く日本語教師のリアル」をお伝えするシリーズ。第2回インタビューのために訪問したのは、ホームに降りると「鉄腕アトム」のメロディが流れるJR高田馬場駅から徒歩5分、千駄ヶ谷日本語学校です…
日本語能力試験(JLPT)、日本留学試験(EJU)、BJTビジネス日本語能力テストなど、日本語能力を測るテストは数多くあります。しかし、日本語のスピーキング能力を測るテストはまだ少なく、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は日本語ス…
イスラム教と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?日本に住むムスリムの数も増え、文化や習慣も以前より知られるようになってきたとはいえ、一般の日本人にはまだまだなじみの薄いもの。今回はイスラム教の基本的なルールや習慣について、日本語教師も知…
今回の「日本語教師プロファイル」ではポーランドの首都ワルシャワで日本語を教えている堂野絢子さんをご紹介します。堂野さんは現在、日本語教師の仕事をしながら、ポーランドに避難してきたウクライナの方々に必要な物資を届けるボランティア活動をしてい…
1on1のレッスンで効果的にビジネス日本語会話が学べると、多くの企業の方や学習者にご利用いただいているアルクオンライン日本語スクール(AOJ)。実際に講師として活躍するお二人とAOJ事務局のMさんにオンラインレッスンのメリットや進め方のコツ、講師採…
「日本語教師になりたい!」と思って勉強を始めた皆さん、「ホントのところ、日本語教師ってどんなふうに働いているんだろう?」「一週間にどのぐらい授業を担当するのかな?」「一日のスケジュールを知りたい」と感じているのではないでしょうか。国内の日…
凡人社麹町店と大阪店は日本語教育に関する書籍を取り扱う専門書店です。日本語教師の皆さんなら名前を聞いたり、書店を訪問したりしたこともあるのではないでしょうか。今回は、コロナ禍で感染症対策のためしばらく閉店していた凡人社麹町店が3月28日か…
日本語教師養成講座を修了し、日本語教育能力検定試験にも合格して、いよいよ先生として学習者に向かうことになったけれど、現場はまだまだわからないことばかり。そんな新人日本語教師の皆さんの心の支えとなってきた『日本語の教え方ABC』が3月29日に改訂…
2022年4月から日本語教師として教え始めるという方や、対面の授業に戻る、コマ数が増える、という現役日本語教師の方も多いのでは。そんな方たちにぴったりなシリーズがアルクの「日本語教師ハンドブック」シリーズです。教えるための文法の基礎知識を固め…
オンライン授業の機会が増え、日本語教師がスライドを自作することも多くなりました。見やすいスライドは学習者の学習意欲や学習効果を高めます。今回は、UDフォントというフォントを使って授業で使っている使用するスライドをブラッシュアップする方法をご…
公立学校で日本語支援を必要とする児童・生徒の数は5万人を超えると言われていますが、その取り組みは自治体によって違いがあります。今回ご紹介する五十嵐雪子さんは東京都墨田区の「すみだ国際学習センター」*1において中学生に日本語指導をされています。…
外国人に日本語を教える仕事って、おもしろそうだし、やりがいもありそう。そう思ったことはありませんか。日本語教師の資格ってどうやって取るの?お金や時間はどれぐらいかかる?資格を取ったら、どこで教えることができるの?これから日本語教師への道を…
今回ご紹介するのはフリーランスの立場で、留学生への日本語指導、介護の日本語、「やさしい日本語」普及活動など様々な活動を行っている清水広美さんです。清水さんはオーストラリア、モンゴル、ボリビア、インドネシアなど海外経験も豊富。現在に至るまで…
画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、現在、日本語教育の大きなテーマの一つになっている「日本語が必要な子供たちの教育」について考えてみたいと思います。日本語が必要な子供たちの実態や最新の動…
日本語の文法というと一般的には「きっちりした」イメージがあると思います。しかし、実は言語にはそのような「きっちりした」側面ばかりだけではなく、実は「いい加減な」側面もたくさんあります。それはまるで、人間の複雑さそのものを反映しているかのよ…
今回の日本語教師プロファイルは、ニュージーランド・カンタベリー大学のマサさんこと、荻野雅由さんです。荻野さんは2018年にカンタベリー大学Outstanding Teaching Practice Awardを受賞され、2019年にはニュージーランドの大学教員のトップ10の一人にも選…
2022年から日本語教師の勉強を本格的に始めよう、日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、改めて「正しい日本語」について考えてみたいと思います。日本…
2022年最初の「日本語教師プロファイル」でご紹介する木村賢輔さんは、20代、男性という日本語教育界では貴重な存在です。大学時代に日本語教育と出会い、日本語パートナーズ((日本語パートナーズ:国際交流基金が東南アジアを中心としたアジアの中学校や高…
2022年から日本語教師の勉強を本格的に始めよう、日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、改めて「どんな人が日本で日本語を学んでいるか」について考え…
2021年、日本語教科書『できる日本語』は10周年を迎えました。この10年の間に、『できる日本語』は多くの日本語教育機関で採用され、国内外で大きく広がりました。そしてこれからの10年も『できる日本語』は進化し、発展していきます。その最初の一歩として…